11日、中国から発表された経済指標は、
中国経済が鈍化していることを示したほか、

第3党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の
ベニゼロス党首も組閣に失敗したと表明したため、
ギリシャが無秩序なデフォルト(債務不履行)に陥るほか、
ユーロ圏から離脱するとの懸念が一層強まる。


  
 ファンダメンタルズでは、
4月の中国鉱工業生産が前年比9.3%増加し、
伸び率は3月の11.9%から低下し、
市場予想の12.1%を大きく下回った。

 また、4月の中国小売売上高は前年比14.1%増まで鈍化し、
こちらも市場予想の15.1%増と前回値の15.2%増を下回った。

中国最大の黄金・宝石商である「老鳳祥」の
常務副社長の辛志宏氏は11日の記者会合で、
金価格の下落で投資家の需要が圧迫されたほか、
経済成長の鈍化が販売を抑制しているため、
今年の中国金需要成長が停滞する恐れがある、と示した。

だが、ユーロ圏のある高官は11日、
スペインが3-4年期間の可能性計画を提出できれば、
ユーロ圏が安定成長協定(Stability and Growth Pact)の
実施に空間と時間を提供することを望んでいる、と指摘した。同ニュースにより、
リスク回避志向がやや後退した。
  
  

 11日、世界最大の銅需要国である中国が発表した
一連のマクロ経済データが総じて弱い内容となったことを背景に、
中国経済の鈍化が銅需要見通しに悪影響を与えるとの懸念から、
銅先物価格は圧迫されて下落した。

他に、ギリシャ政局不安の高まりを受け、
格付け大手フィッチ・レーティングスは、
ギリシャがユーロ圏を離脱することになった場合、
ユーロ圏全加盟国の格付けを「ネガティブ・ウォッチ」に
指定する公算が大きいとの認識を示した。

さらに、現在見通しが「ネガティブ」に指定されている加盟国の
格付けが引き下げられる差し迫ったリスクがあるとした。

また、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、
ギリシャの政情混乱を受けて欧州連合(EU)
および国際通貨基金(IMF)が同国への支援を撤回した場合、
ギリシャの格付けを一段と引き下げる可能性があることを明らかにした。

欧州債務危機の深刻化をめぐる懸念が根強いことから、
銅相場は売られた。



  中国から発表されたマクロ経済指標の弱さをきっかけに、
中国経済成長の減速が原油需要を制限するとの懸念が高まっている。

加えて、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の
ベニゼロス党首は組閣に失敗したと表明した。

再選挙実施が現実味を帯びてきた。

ギリシャが無秩序なデフォルト(債務不履行)に陥るほか、
ユーロ圏から離脱するリスクがさらに上昇している。
売り材料が重かった中、11日の原油先物価格は軟調に推移した。