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 女優沢尻エリカさん(24)が取材の条件としてマスコミに突き付けた「六箇条の誓約書」。現状ではこの誓約書は「グズグズ」になり、サインしなくても取材はできるのだという。マスコミから猛反発され、トーンダウンしたのでは、という見方がもっぱらだ。もっとも、沢尻さんサイドは「サインしなければダメとは一度も言っていません」としている。

 「六箇条の誓約書」騒動以後、沢尻さんとマスコミは「冷戦状態」が続いている。2010年4月以降、沢尻さんの話題を取り上げたのはスポーツ紙のうち日刊スポーツ1紙で、それも女性ファッション誌「GLAMOROUS」にインタビューが載る、という告知記事だけだ。「GLAMOROUS」で沢尻さんは薬物疑惑や事務所解雇、誓約書問題などについて率直に語り、芸能界本格復帰の道筋をつける狙いだったが、スポーツ紙は引用すらしなかった。

■「GLAMOROUS」は「サインをした事実ない」

 「六箇条の誓約書」といわれる文言には、「沢尻とその家族の私生活や、プライバシーにかかわる情報やコメントを、許可なく公開しないこと」「名誉を棄損するようなコメントはしないこと」などが盛り込まれている。これを受け入れてサインしなければ、公式ホームページすら閲覧することができない、という触れ込みだった。「一方的な宣伝媒体になれということか」といった批判が出て、マスコミの殆どがサイン拒否を表明した。

 芸能評論家の梨元勝さんは、この誓約書自体現在は「グズグズ」な状態になっている、と明かす。マスコミの反発が想像以上に大きかったため、と梨元さんは推測する。

 事実、沢尻さんは2010年3月16日に行われた芸能界復帰会見直後、サインをしていない写真週刊誌や夕刊紙と個別に取材を受けている。また、ロングインタビューを掲載した「GLAMOROUS」の最新号は「誓約書に関わるファックス等が送られてきた事実はなく、サインをした事実もない」と書き、メディアとしての中立性を保って行われたインタビューだと強調している。

■「批判を自分で受けて逃げなかったことは立派です」

 それでも、沢尻さんを取り上げるマスコミは少ない。「GLAMOROUS」のインタビューについて梨元さんはこう語る。

  「思惑は外れたということでしょう。スポーツ紙で話題にしたのは私の『東スポ』の記事と、他は1紙でしかもベタ記事。新聞は沢尻に対する拒絶反応が強く、芸能リポーターですら復帰の記者会見をあえて欠席した者もいた」

 もちろん復帰後、これといった話題がないのもマスコミが興味を示さない大きな要因ではある。ただ、梨元さんはこうも指摘する。

  「沢尻さんの偉いところは、誓約書を出したことをスタッフのせいにせず、批判を自分で受けて逃げなかったこと。立派だと思いますよ。芸能リポーターの中にも、沢尻さんを絶対に取材しない、とか言っている人もいますが、その人は、ジャニーズのような大手と、十箇条以上もある誓約書を呑んでいるじゃないか、と言いたい。沢尻さんばかりをバッシングしてもしょうがないですよ」

 沢尻さんは今後、どんなマスコミ対応をしていくのだろうか。日本の担当者を通じ所属事務所に取材を申し込んだが、現在日本を離れており取材には応じることができない、ということだった。J-CASTニュースが誓約書にサインしていないから取材できないのかと訊いたところ、

  「サインしないから取材できない、というのはマスコミが勝手に作り上げた風評で、サインしなくとも取材には応じますし、記者会見もオープンで行っています。サインしなければ取材を受けないなど、沢尻は1度も言っていません」

という返事が返って来た。それではなぜ誓約書にサインを求めたのか、と質問すると、

  「サインすればプライベートなことを書いたブログが閲覧できます。マスコミの方がブログを読みたいならばサインしていただく、ということで、つまり沢尻のファンクラブに登録してもらうという感じのものなのです」

という説明だった。


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