コマンタレヴの懐古蟲 -15ページ目

コマンタレヴの懐古蟲

かつて新しいもの好きだった私が、そのスピードについて行けず、
「あれは良かった、これは良かった」などと過去を美化し始めた…。

そんなオッサンの物語。

父親が誤嚥での肺炎で入院した時、

そんなに重症じゃないのですぐよくなりますよ。

そう言っていたので多少ホッとしていたのですが、

パーキンソンはとにかく体の動きが悪くなるので、

リハビリを頑張って行きましょう。という感じだった。

 

私は父に早く少しでも良くなるように、

「頑張れよ」と言いました。

その日、父はちょっと張りきって歩きすぎて

疲れたーと言っていました。

 

その次の日病院へ行くと、父はとても体調が悪そうで

ふとみると脇腹の所を氷まくらで冷やしていました。

 

たまたま若い研修医みたいなのがいたので

「どうかしたんですか?」とたずねると、

「朝に熱が出ていたので、冷やして様子を見ています」

との事だった。

 

そして次の日に行ってみても、やはり氷で冷やしているので、

「熱が下がらないんですか?」と聞くと

「昨日より下がってはいるんですが、様子を見ましょう」

との事だった。

 

さらに次の日も氷で冷やしているので、

これは・・・と思って、まず

「冷やす以外に何かできないんでしょうか?」

と言うと、

「そうですねぇ、だいぶ熱は下がっていますよ」

と言うので、私はハッキリと

「これは肺炎が再発してるんじゃないんですか?」

と言うと、

 

「・・・・・・ですよねー」

 

と言われました。

 

これは誇張ではありません。確かにその若い男が

 

「・・・・・・ですよねー」

 

と言いました。

 

この一言で一瞬で怒りは沸点を越えた。

 

でコイツ、茶髪で長めの髪ににやけ面なもんだから、

マジでぶっ飛ばそうかと思ったのですが、

そんな事しても意味はない。とか

自分を抑えようとしてる事にも腹が立つ。

実際、ぶっ飛ばす事には意味はあるのだが。

 

しかしながら、そんな私自身にのみ意味があっても、

父や母を置き去りにするような真似はできない。

 

こうして私の出口のない怒りは溜まる一方で、

今思えば、ここからどんどん加速的に

ドス黒くなって行ったように思う。

 

そもそも私自身、人に対する態度がいい方だとは思いませんが、

「あぁこういう事だったんだな」

と、今さら実感してみたり。

 

てか態度がどうこうと言うより

空気読めない。とはこういう人を指すのだろう。