【ドラクエ】 あるオーガの旅立ち 【スタートストーリー】 | コマンタレヴの懐古蟲

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かつて新しいもの好きだった私が、そのスピードについて行けず、
「あれは良かった、これは良かった」などと過去を美化し始めた…。

そんなオッサンの物語。

※ドラクエXの種族ごとのスタートのストーリーについて書かれています。

 知りたくない方はネタバレになるかもしれないのでご注意下さい。
















私は時同じくして死んだ、オーガの肉体へ入り込んでしまった。


オーガの若者は強い肉体を求めて修行中の身であったが、

こともあろうに半裸の状態で

雪山に入り、そのまま行き倒れてしまったのだ…。


雪山を舐めてはいけないのである。


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それが、あまりにも哀れだという事で、

遺体を村へ持ちかえってくれたのが、現クイーンであるマイユである。


ええおなごやなぁ。




さて、新しい肉体と共に降り立ったのが、

辺境の村、ランガーオである。


しかしこの村は今、大きな問題を抱えていた。


それは、「後継ぎ問題」である。


2年前、次期村王を決めるため、やはり腕っぷしのいい男が

いいということで、武闘大会が開かれた。


そこで優勝した者が、次期村王となり、

村王の娘であるマイユを嫁にもらえるのである!


決勝は「ジーガンフ」と「アロルド」の両名で、

どちらもかなりの実力を持っていた。そして…、

優勝したのは「ジーガンフ」。見事に村王の座と

マイユを嫁にもらう事になったのである。


ところがである。

ジーガンフは突然、どこかへ姿を消してしまったのである。


権力を手に入れ、いい嫁も手にいれたというのに

なんともったいない!


その原因は、決勝で戦った「アロルド」にあったのだ…。


アロルドは心の中で、


「村王だって?何かダッセ~なぁ。

俺は国王の器だよ?ここはわざと負けておくかー」


と、思っていた。



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そう、アロルドは決勝戦で手を抜き

わざとジーガンフを勝たせたのである。


これに気付いたジーガンフは、さらなる修行に出てしまったのだ。

もう一度アロルドと戦う為に。


ジーガンフは、おとなしく権力といい女をもらっときゃいいのに、

それができない超ピュアな男だったのだ。


さらには、アロルドにまだ実力が及ばない事に苦悩し、

封印されていた悪魔の声にささやかれ、

悪魔の力を借りてしまったのである。


悪魔の力を借りて村に舞い戻ったジーガンフは、

マイユを人質に取り、アロルドに再度挑戦を申し込むが、

マイユにいい所を見せたかったので、

つい私が成敗してしまいました。メンゴメンゴ。


そして、ジーガンフをぶちのめしたその時、

魔瘴に包まれたレンダーシアから光があふれだし、私を包みこんだ…。


「あなたには、もっと大きな試練が待っています…」

光の中で私はそんな声を聞いたような気がした…。




結局、gdgdになってしまった後継ぎ問題。

アロルドはあやふやな態度をとっていた事を改め、

「村王?断る」とハッキリ言って旅立つ事を決めた。

そしてまた、マイユもあやふやな態度をとっていた事を改め、

「ジーガンフの嫁?断る」とハッキリ言って

アロルドと新婚旅行に出る事となった…。


私は、光の中で聞いた声を思い出した。そうか!


問題はアロルドではなくマイユにあったのだ。

せっかく持って生まれた美貌である。

これを利用してのし上がらないでどうするんだ!


ゲームデモに出て来た銀髪の女オーガ戦士など

何人のハートを奪った事か!!


私もオーガの肉体に乗り移ったならば、

その美貌とナイスボデーを無駄にしてはならない!

そう、女帝への道を歩めということだったのだ。


男オーガで始めたとしても何ら問題はない。

ハートが強い女であれば、肉体なんてどうとでもなる。

ひとまずサフランローブでも着てみようか!



こうして、魅力を磨き、男を食いものにするべく

グレン城へと歩き始めたのである…。




ところでだ、私なりに要約してみたら、

やっぱり「ジェニャ」ははぶく事になってしまったが

彼女も数十年後には、きっと立派な

「女帝候補」として旅に出ると思われる。



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※私なりの解釈で要約しております。

  …が、だいたい合ってると思います。


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