京都国立博物館の敷地内に、
新しい展示館が造られた。
「平成知新館」という名称である。
現在オープン記念展「京(みやこ)へのいざない」が
開催されていて、見に行って来た。
建築中に、土中から方広寺の遺構が、
多数発見された。
同館の前には、
水をたたえた小さいプールのようなものがあり、
遺構は水中に金属の輪で示されている。
京都は歴史が長いから、
何処を掘っても何かが出て来る。
外観はシンプルで長四角の建物である。
道路を隔てて三十三間堂がある。
平成知新館の出入口は、
その延長線上に、三十三間堂の南大門が
位置するように設計されている。
1階から3階までが展示室である。
先ずエレベーターで3階まで上がり見学開始。
3階は、日本や中国の陶磁器。
日本の石器時代から、
縄文、弥生、古墳時代の出土品の数々。
展示品の数の多さに早くも驚く。
しかも、並べ方が上手で、とても美しい。
陳列の仕方だけでも造形の美だと思った。
2階は絵画類。
絵巻物、肖像画、仏画、水墨画、
屏風絵に襖絵。
量にも質にも圧倒されっぱなし。
保存状態も良い。
1階は、日本や中国の書、経典、染織、
金工、蒔絵等の漆工、仏像等である。
ゆっくり全部見終えると、所要時間は、
ゆうに3時間を超えていた。
しかも、観覧料は、僅か520円!
破格のお値段。
下世話に言うなら、
新装開店出血大サービスのような展示会である。
凄い!のひと言だった。…次回に続く。