「両足院(りょうそくいん)」

建仁寺の塔頭である。創建当時は「知足院」、後に仏の
別号「両足尊」に因んで「両足院」と改称。

〈開山 龍山徳見禅師〉

22歳の時に元に渡る。45年後、足利尊氏の招きで帰国。
その際、一緒に日本に来た林浄因は、日本で初めて
「饅頭」を作った人物である。それ故、この寺は「饅頭
始祖の寺」として知られている。…はぁ…知らなかった
…。

〈半夏生(はんげしょう)〉

書院前庭の池の畔に半夏生が群生している。この植物は、
巾広の緑の葉が一部白くなり、ドクダミに似た感じになる。

6月頃が見頃で「半夏生の寺」とも呼ばれるが、8月に入った
この日は、上方の葉の先端部は既に枯れていた。残念。

〈絵画〉

如拙筆と伝わる孔子、釈迦、老子が寄り添う姿を描いた
「三教図」や長谷川等伯筆「松に童子図」、伊藤若冲筆
「雪梅雄鶏図」等の絵画が見られる。

道釈画家・七類堂天谿氏が描いた水墨の方丈襖絵が
初公開。道釈とは、道教と仏教の事だから、
道釈画家は、宗教画家の範疇に入るのだろうな。


これで京都文化財巡り、この日の予定は終わり。
炎天下を歩き回り、いささか熱中症気味になったので、
甘味処で涼んでから帰宅。

万歩計は1万数千歩を示していた。よく歩き、よく見た、
充実した真夏の一日だった。