だいぶ以前の話になるが、「ららら♪クラシック」で2012年9月の、尾高忠明指揮によるN響の中国北京国家大劇場での公演を特集していた。最後の演奏はチャイコフスキーの交響曲「第5番」だった。演奏内容については文句の付けようがなく、特に第2楽章が良かった。しかし、演奏終了後の観客の拍手と声と笑顔による熱狂は凄いものがあった。同じ日本人として大変嬉しく思った。その光景を見ていて、ふと過去の中国の音楽事情というものが頭をよぎった。中国では1960年代に「文化大革命」が起き、クラシック音楽も「資本主義敵国の文化」として禁止され、1976年に「文化大革命」が終結し、再びクラシック音楽が許された(その後経済の自由化も進んだ)。そして中国でも一流演奏家を多数輩出するようになっている。