昨年、グスターボ・ドゥダメル指揮でミラノ・スカラ座のヴェルディ作曲歌劇「アイーダ」を聞いた。何年か前にやはりスカラ座の「アイーダ」を聞いたが、今回は演奏会形式(NHKホール)だった。通常オペラは、見る楽しみというのもあるが、演奏会形式のオペラというのも、演奏に集中できるので、それはそれでいいなと思った。ドゥダメルはまだ若い指揮者だが、統率力と求心力を兼ね備え、今後の活躍が楽しみだ。それから、アイーダ役のソプラノのホイ・ヘー(中国出身)の、声の力強さと太さには驚いた。大した歌手だ。メゾ・ソプラノのダニエラ・バルチェッローナはよく通る声で、劇的な歌唱を聞かせてくれた。バリトンのアンブロージョ・マエストリとバスのマルコ・スポッティもいい声をしていた。そしてミラノ・スカラ座合唱団とミラノ・スカラ座管弦楽団が、イタリアのトップクラスのものであろうということは容易に想像がつく。「アイーダ」は、子供が中学生の時の音楽の教材だったが、歴史ロマンを感じさせるスケールの大きいすごいオペラだ。