高校の時、吹奏楽の練習で、吹奏楽用にアレンジされたガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」を初めて演奏したことがある。ハイカラで楽しい曲だと思った。アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウィン(1898年~1937年)は、1920年代以降レビューやミュージカル向けに多くのポピュラー・ソングを送り出し、ジャズのスタンダード・ナンバーになった曲は、「私の彼氏(The Man I love)」、「バット・ノット・フォー・ミー」、「アイ・ガット・リズム」など数多くある。また、クラシックにも取り組み、1924年に「ラプソディ・イン・ブルー」を発表した。オーケストレーションにグローフェ(組曲「グランド・キャニオン」の作曲者)の協力を得て、ジャズとクラシックを融合させたこの作品は「シンフォニック・ジャズ」の代表的な成功例として、世界的に評価された。その後オーケストレーションを学び、代表作である「パリのアメリカ人」では自らオーケストレーションをしている。1935年に発表されたオペラ「ポギーとベス」は現在ではアメリカ音楽の古典となっており、劇中で歌われた「サマー・タイム」は有名だ。ポピュラー・ソングの作曲から始まった作曲家が、クラシック音楽の作曲家としても名前を連ねるようになるということは、凄いことだ。