4年に1回開催されるサッカーのワールド・カップは、世界的にはオリンピックよりも人気のある大会だと、昔からよく聞かされていた。裏を返せば、サッカーという競技が世界の隅々まで浸透し、世界中にサッカー・ファンがいるということだ。サッカー・ワールド・カップは、アマチュアも出場できたが(日本代表も1954年から参戦したが、本大会に初出場したのは、1993年のリーグのプロ化後の1998年だった)、アマチュア至上主義のオリンピックには出場できない、主にヨーロッパや南米のプロの代表選手が、国家の威信をかけて競い合う大会だという側面はあったと思う(現在は、オリンピックは23歳以下ならプロの選手も出場できる)。しかし、ワールド・カップの歴史の中で、もうひとつ忘れてはいけないのが、「ベルリンの壁崩壊」以前の社会主義国のステート・アマチュアの存在だ。国威発揚のために、国から保護され育成された選手達だ。実質上はプロのようなものだが、身分上はアマチャアなので、彼らはオリンピックにもワールド・カップにも出場できた。事実、ワールド・カップの歴史を見ても、ソ連や東欧の社会主義国は、ワールド・カップに出場し活躍している。社会主義体制崩壊後のロシアや、東欧諸国のサッカーの実情については、また勉強しようと思っている。