イングランドはサッカーの母国と言われる。プレミア・リーグを見ていても、世界中からスター選手が集まり、大変活況を呈している。華がある。しかし、いざイングランド代表に目を向けてみると、その成績はあまりかんばしくない。ワールド・カップの優勝は、1966年の自国開催の時の1回だけだ(ちなみに、ブラジルは5回優勝している)。その後も4位が最高で、1974年、1978年、1994年の大会では、予選で敗退し、本大会に出場していない。しかし、僕が感心したのは、1966年に優勝した時に、アルフ・ラムゼイ監督が、いわゆる2トップといわれる4-4-2のフォーメーションを敷いていたということだ。本職のウイングを起用せず、中盤の運動量を重視したフォーメーションで、当時「Wingless Wonders ウイングレス・ワンダーズ(無翼の脅威)」と言われたらしい。このフォーメーションは、1993年にJ・リーグが開幕した頃は、一般的なフォーメーションだった。それをイングランドの代表はいち早く取り入れていたのだ。その先進性には敬意を表したい。今後も、イングランド代表には、サッカーの母国として、世界中をワクワクさせるようなサッカーを見せてもらいたいと思っている。