オランダは、FIFAワールド・カップに、1934年と1938年に出場して以来、長くワールド・カップから遠ざかっていた。しかし、そのオランダのクラブ・チームの「フェイエノールト・ロッテルダム」が、1970年に南米のクラブ・チームの覇者を破って、世界一に輝いた。勿論オランダのクラブ・チームとしては初の快挙だ。あのマンチェスター・ユナイテッド(ボビー・チャールトン、ジョージ・ベストらを擁していた)でさえ、1968年に、アルゼンチンのエスツディアンテスに敗れて、このタイトルをのがしている(その後マンチェスター・ユナイテッドは2度世界一になっている)。すると、翌々年の1972年に、今度は、「ヨハン・クライフ」を擁する、ヨーロッパ覇者の「アヤックス・アムステルダム」が、またクラブ世界一になったのだ。その頃の僕は、オランダのサッカーに関してそれほど感心もなく、情報も持っていなかったので、この快挙には本当に驚いた。そして、その後の1974年のワールド・カップ・西ドイツ大会で、「ヨハン・クライフ」がキャプテンを務めるオランダのナショナル・チームは、「トータルフットボール」と呼ばれる戦術で、堂々の準優勝に輝くのだ。