チャップリンは 、自分の映画の製作・監督・脚本・主演を自分でこなし、音楽までも、自分で作曲していた。ピアノを弾いたり口ずさんだりしてできたメロディーを専属のアレンジャーが写譜したらしい。そしてこの場面では、こんな楽器を使ってほしいなどと、注文を付けていたようだ。「街の灯」や「モダン・タイムス」などは、まだサイレント形式にこだわりつつも、全篇にわたって音響効果を伴うサウンドを付けていた。僕たちは、音楽によって数多くの彼の「パントマイム」を見ることができたし、また音楽は、映画の場面、場面をいっそう印象深いものにしてくれた。チャップリンの音楽といえば、「ライムライト」の「テリーのテーマ」と「モダン・タイムス」の「スマイル」が有名だ。特に 「スマイル」は、ジャズのスタンダード・ナンバーとして、詩が付けられ、「ナットキング・コール」や「マイケル・ジャクソン」、「ダイアナ・ロス」なども歌っている。本当に美しい曲だ。