学生時代、ソプラノ・サックスを吹いているコルトレーンの「マイ・フェイヴァリット・シングス」が好きだという友達がいて、彼は、自分の結婚式の時も、BGMにこの曲を流していた。テナー・サックス奏者のコルトレーンは、ハード・バップの黄金時代から、モード・ジャズの時代、さらにフリー・ジャズの時代にわたり、それぞれの時代に大きな足跡を残した。マイルス・デイヴィスと並ぶ20世紀のジャズのカリスマと称されている(ウィキペディア)。コルトレーンに関しては、哲学者、音楽の求道者というイメージが昔からあった。「ジャイアント・ステップス」を初めて聞いた時、それまでにはない斬新な音使いとフレージングに、どんどん引っ張られていった記憶がある。かなり速いテンポであるが、それを感じさせない自信に満ちた生き生きとした演奏だ。その後エリック・ドルフィーと組んだ、「インプレッションズ」が入っているアルバムなども聞いてみた。「インプレッションズ」(マイルス・デイヴィスの「ソー・ホワット」をある程度基にしている)は、モード・ジャズへの探求が反映されている。コルトレーンは、有名なアルバムである「至上の愛」を発表したのち、フリージャズに傾倒していく。