学生の頃ジャズ喫茶で、アルバム「クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ/イン・コンサート」の中のバラード「言い出しかねて(I CAN’T GET STARTED)」をよくリクエストしていたことを思い出す。同じく、この クインテットによるアルバムに「スタディ・イン・ブラウン」というのがある。NHKのFM放送で取り上げられ、はじめて聞いた。メンバーは、クリフォード・ブラウン(tp)、マックス・ローチ(ds)、ハロルド・ランド(ts)、ジョージ・モロウ(b)、リッチー・パウエル(p)だ。「CHEROKEE」では最初にインディアンの躍りを思わせるようなアレンジがほどこされ、「TAKE THE A TRAIN」では、曲の始まりに列車が発進し、曲の最後は列車が減速して止まる様子が効果音を使わずにうまくアレンジされ、聞く者を楽しませてくれる。「CHEROKEE」は四分音符が318位で凄まじく速く、「TAKE THE A TRAIN」は四分音符が266位とこれも速いテンポである。このテンポで楽々と滑るようにアドリブ・ソロをするのである。この当時のジャズ・プレイヤーの超絶技巧を聞くと、こちらはもうお手上げだという気になってしまう。