ストラヴィンスキーの三大バレエ音楽(「火の鳥」、「ペトルーシュカ」、「春の祭典」)の第1作が「火の鳥」だ。この曲に関して一番印象に残っているのが、かつてオリンピックの女子フィギュアスケートのフリー演技で、この曲を聞いた事だ。どこかで一度は、聞いていたかもしれないのだが、やはり演技を見ながら聞けば、いっそう想像力が湧いてくる。ストラヴィンスキーは、リムスキー・コルサコフに作曲法と管弦楽法を学んだということだが、確かに、第4曲の「王女たちのロンド」を聞くと「シェエラザード」の「若い王子と王女」を思い出す。しかし、ストラヴィンスキーが最も影響を受けているのは、ドビュッシー以後のフランスの音楽ではないかと思う。同時代の同じロシアの作曲家のプロコフィエフやショスタコーヴィチの作風とはかなりの違いがあると思う。「春の祭典」は不協和音が多用され難しい曲だが、「火の鳥」は、まだ耳に優しいと思う。