ビッグバンド(ジャズ・オーケストラ)のコンサートにおいては、一般的に客席からステージに向かって、ほぼ左半分にリズム・セクション、右半分にホーン・セクションが配置される。リズム・セクションは、左からピアノ、ベース、ギターの順に配置され、ドラムスは舞台の中央より少し左のひな壇に配置される。ホーン・セクションは、前列にサックスが5本横に並び、その後ろのひな壇に4本のトロンボーンが並び、その後ろのもう一段高いひな壇に4本のトランペットが並ぶ。クラシックのコンサートでは、いっさいマイクは使わないが、ビッグ・バンドのコンサートでは、通常、ブラス・セクション(トランペットとトロンボーン)より音が小さいサックス・セクションの音を拾うため、サックスセクションの前に、3本ぐらいマイクが高めたに立つ。そのマイクは、後ろのブラス・セクションの音も少し拾う。リズム・セクションは、ドラムスに3本、ベース、ギターのアンプに1本ずつ、そしてピアノに1本マイクが立つ。そして、前に出てソロを吹く演奏者のために、センター・マイクが1本立つ。僕がカウント・ベイシー楽団を初めて見に行った時、開演前に先輩が、生の音を聞かせるために、おそらくマイクはセンター・マイク1本だけで、あとはマイクは使わないだろうと言っていた。いよいよコンサートが始まった。センター・マイクが1本立っていた。そしてホーン・セクションにはいっさいマイクはなかった。ウッド・ベースはアンプを使っていたと思うが、フレディー・グリーンのアコースティック・ギターは、生だった。カウント・ベイシーのピアノにマイクが付いていたかどうかは、記憶が定かでない。音響効果のよい大ホールではあったが、それにしても二階席で聞いていて、音がガンガン響いていたのが、今も忘れられない。