前回の「N響アワー」は、ベートーベンの「ヴァイオリン協奏曲」だった。指揮はチョン・ミョンフンで、ヴァイオリン独奏はジュリアン・ラクリンだった。この作品は以前はよく聞いたものだが、今回久しぶりに通して聞いた。司会の西村氏が、この作品は、後世の「ヴァイオリン協奏曲」や「チェロ協奏曲」などの指針になったいると述べていたが、「なるほどな。」と納得した。チョン・ミョンフンの指揮は、いつも通り説得力があり魂を掘り下げるものだった。ヴァイオリン独奏のジュリアン・ラクリンは、良かった。彼はリトアニア出身で、家族がオーストリアに移住し、ウィーン音楽院に入学したとのことだ。今回のジュリアン・ラクリンの演奏は、今まで聞いたことのないような独創的なものだった。特に第一楽章のカデンツァでそう感じた。ウィーンの自由な雰囲気で学んだ事が、彼に大きな影響を与えているのかもしれない。