イ・ムジチ合奏団は、1952年にローマの聖チェチーリア音楽院の卒業生12名が集まって結成された。僕の持っているレコードは、1960年に新しくステレオ録音されたもので、ヴァイオリン独奏は、「フェリックス・アーヨ」だ。当時日本で大反響をまきおこしたアルバムだ。いずれにしてもイ・ムジチ合奏団の「四季」は、日本のバロック音楽ブームの火付け役となったと言える。このアルバムの合奏は、大変みずみずしく、「フェリックス・アーヨ」のヴァイオリン独奏も素晴らしい。「四季」の中の曲は、どの曲も楽しめるが、僕は特に「冬」が気に入っている。第一楽章の冒頭の部分は、僕は、雪がしんしんと降っている情景を想像してしまう。胸が締め付けられて、切なくなってくる。第二楽章のヴァイオリン・ソロは、その後、コンサート以外でも至る所で耳にした。ヴィヴァルディの「四季」は、文字通り四季の豊かな日本に住む我々にとっては、より親しみを感じる作品だと思う。