J・J・ジョンソン(1924年~2001年)は、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーらとの演奏活動を通じてテクニックを磨き、それまでにない新しい演奏スタイルを確立した、ジャズ・トロンボーン奏者である。「モダン・トロンボーンの開祖」と言われる所以は、そこにある。音質、テクニック、タンギング、音楽性のどれをとっても、文句の付けようがない。トロンボーンという楽器は、トランペットやサックスに比べるとハンディーがある。トランペットはピストンを押さえ、サックスはキーを押さえれば音が変わる。しかし、トロンボーンは、正確なポジショニングとタンギングが一致しなければ、正しい音が出せない。しかし、J・J・ジョンソンは、もののみごとに、そのハンディーを克服している。とにかく彼のプレイは、ごまかしがなく明快であり、どんなに速い速度の曲にも対応できる。ジャズ・トロンボーンの奏法も進化はしているが、常に、顧みる必要のあるプレイヤーである。