以前は、オーケストラ・コンサートの「プログラム」は、最初が歌劇の序曲や前奏曲などの演奏時間の短い小品、次に協奏曲もしくわ大曲、そして最後にその日のメインの交響曲や組曲などの大曲。というのが通例であった。しかし、最近のコンサートの「プログラム」を見ていると、最初の小品が演奏されないものが多い。これは何故かと考えてみた。そもそも序曲や前奏曲は歌劇あってのものであり、序曲や前奏曲を単独で演奏するのは、不自然であり、演奏するモチベーションが上がらないということなのだろうか?また、アンコールでやればいいということなのだろうか?それから、最初に小品も演奏し、また観客の要望に応えて、アンコールなどをやると、夜のコンサートが多いので、遅くなって、お客さんの帰りの足に影響が出るのを心配しているのであろうか?うがった見方をしてしまったが、ベートーベンの「エグモント」序曲・歌劇「フィデリオ」序曲、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲、ワグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲、ロッシーニの歌劇「ウィリアムテル」序曲、ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲などを聞く機会が減ったのは、少々残念である。