中学から吹奏楽を始め、クラシックを聞くようになった。高校も吹奏楽をやった。チャイコフスキーの交響曲の「五番」と「六番」は、当時はよくコンサートで取り上げられていた。人気があったと思う。「四番」に関しては、通して聞く機会もなかったし、「聞いてみろ。」と薦めてくれる人もいなかった。ぼくの意識からは、「四番」というのは完全に消えていた。大学に入って、全日本吹奏楽コンクールの地方大会を聞きに行った時、自由曲に「四番」の第四楽章を選んでいる団体があった。僕はこの時はじめて、四楽章だけではあるが、「四番」を聞いた。軽快なテンポの、いい曲だった。その後大学一年の途中からジャズを始めた。ジャズを始めてからは殆どクラシックを聞かなくなってしまった。卒業して、またクラシックを聞くようになったのだが、「四番」を通して聞くまでには、また何年か過ぎたように思える。「四番」を通して聞いた時、「四番」も「五番」や「六番」に引けを取らぬ素晴らしい曲だとわかった。自分の不注意や研究不足もあったと思うが、かなりの年月がかかってしまった。