指揮をしたウェルザー・メストは、小澤征爾の後任として、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任した人で、オーストリア人としては、カラヤン以来だということだ。ウィーン・フィルのメンバーの様子を見ていると、「気心の知れた指揮者と共演して、ウィンナ・ワルツを演奏するのは楽しい。」といった感じが伝わってきた。今回の選曲は、シュトラウス一家の物だけでなく。シュトラウスにゆかりのある作曲家の作品も演奏されていた。これはコンサートに適度な緊張感をもたらして、成功だったと思う。「美しく青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」を聞いた時は、ちょとしたニュアンスやテンポの取り方など、「今まで聞き慣れた演奏とは違うな。」と思った。やはりオーストリア出身の指揮者ならではの解釈なのだろう。決して派手なコーンサートではなかったが、ウェルザー・メストの今後の活躍を予感させるには十分な物があった。