人生に最悪な日は三度おとずれる
「イン・ザ・プール」や「サウスバウンド」で有名な奥田英朗さんの小説。
今年映画が公開された「ガール」も奥田さんの著書が原作。
こちらは4人の女性に焦点を当てた短編小説。ここでどうでもいい告白をしてしまうが、私は女優の麻生久美子さんが好き♡
なのでこの映画はネットでかなり酷評されているが観る予定ww

奥田さんの名前を最初に知ったのは、やはり出世作の「イン・ザ・プール」だ。著者の本を市立図書館で探していた際、たまたまあったのが本作だったというのが読んだ理由。
長編小説はどちらかといえば苦手だ。何かこう読むぞ、という気持ちを無理に持ってこないと読めないのである。
本作も何度も読むのを諦めかけた1冊。
ただ、この本は3人が事件に関わっていく中盤以降から一気に読み進む事ができた。
バスケでいうところの「ゾーンに入る」というやつである。
マラソンでいうところのランナーズハイ♪
こういう感覚はミステリー小説独特に感じる。
サスペンスドラマや映画などの映像作品にもあるにはあるが、やはり小説のあの感じには及ばない。
はやく続きが読みたくて次々とページをめくる焦燥と興奮、心臓の鼓動とともに活字を目で追う胸の高鳴り、一旦しおりを挟むもやっぱり気になって再び続きを読み始めるといった事は読書を嗜む方には経験があるはずである。

- 町工場を経営する川谷信次郎。
工場の騒音が原因で近所の住民と軋轢が生じ、取引先の度重なる無理な頼み事に頭を悩まされながらも休日返上で必死に働いていた。住民とのトラブルが銀行に知られて融資の話がなくなる事を恐れている。
- 銀行員の藤崎みどり。
新歓キャンプで上司からセクハラ行為を受け、仕事を辞めるかどうか悩んでいた。店頭に毎日やって来る老人の対応に困り果て、家に帰れば半分血のつながらない妹の行動に頭を悩ませていた。
- チンピラの野村和也。
定職に就かず、小さな盗みやパチンコで生計を立てていた。トルエン強盗の話を受け、盗難自体は成功するが、ヤクザに追われる結果となる。多分一番ついてない(最悪な)のはこいつだと思うw
全く別々の人生を送っていた3人が、とある事件をきっかけに巻き込まれていく様子、その描き方たるや秀逸の一言!!
たった一つの事件に複数の人生が背景となって物語が構成され、前半の緩やかな進行が結末に向けてのスピード感をより一層際立たせている。
読み終わって深い感動に浸る本もあれば、読んでいる途中の興奮が後を引く本もある。
…この本は間違いなく後者だと言えよう。

P.S 車を出してくれた友へ
運転で疲れているのは分かるが、いびきは何とかならないものか?
宿で5時半に目が覚めても何をすればよいというのだ!
ホント最悪w…( ̄へ  ̄ 凸
不眠症の友より