語源とか言葉の原義などを知るのが好きです。

こちらに来て知った驚いたというか面白いと思ったのが「Shy」や「 Welcome」がヴァイキング由来だったということ。

ヴァイキングって荒々しくて血生臭いイメージじゃないですか?まぁ、ヴァイキングというかスカンジナビア半島の言語が由来ということなんですが、イングランドに定着したヴァイキングから伝わったのでWords from Viking はあながち誇張ではありません。

ちなみ「Anger」や「Slaughter(屠殺」)等の英語がヴァイキングに由来しているというのは納得ですよね。汗

それから、語学留学していた時に初めて聞いた英単語で、日本由来だと聞いた時驚いたのがこの単語。

「Tycoon」 大君、徳川将軍に対する外国人の呼称ですが、今はもっぱら実業界の巨頭や大立者(石油王のような)を表す単語です。

先生から「え?知らないの?日本語から英語になったんだよ」って言われてもねぇ。本来の意味からかけ離れてるし・・・。キョロキョロ

日本語由来で英語になったっつったら、Ninja、Samurai、Karaoke、Sushi、Tempra、Teriyaki、Sake、Kimono 最近ならKawaiiとEmojiでしょうか。

 

さて、私がこよなく愛する地元方言熊本弁も語源といいますか、古語の名残がある言葉です。

例えば「〇〇ば持ってきてはいよ。」(訳:〇〇を持ってきて下さい)

古語「~をば」の名残です。そして「はいよ」は「拝領」から。武家文化の影響、名残です。

武家文化由来の方言として「ぬし(主)」「武者んよか」があります。「ぬし」は「お主」から。相手への呼びかけとして使います。

「武者んよか」は「かっこいい」という意味です。

他に古語の名残として酔っ払いを「えくらい」、酔っぱらったことを「えくろうた」と言います。いろは歌の最後に「あさきゆめみし ゑひ(酔ひ)もせす」と同じものです。

まぁ、今の若い熊本県人がいまだに使っているかはわかりませんが・・・。

 

さてさて、現代日本語も武家文化、神道、仏教、刀鍛冶はたまた花街由来の言葉が残っています。

最近“また”気になったのが「他力本願」。一般的に「自分の力でなく、他人の力で願いを叶えようとすること」という意味ですが、本来の意味からかけ離れておりまして・・・。ショボーン

この言葉、仏教用語で「他力」とは「阿弥陀如来の本願力」で阿弥陀如来が衆生を救済するはたらきです。

「本願」とは阿弥陀如来が菩薩だった頃におこした衆生救済の誓い四十八願中の第十八願「たとひ我仏を得たらんに、十方の衆生、至心信楽して、わが国に生ぜんと欲ひて、乃至十念せん。もし生ぜずは、正覚をとらじ。ただ五逆と誹謗正法とをば除く」のことです。

つまり阿弥陀如来の力で極楽浄土へ往生することが原義です。決して「他の人(人間)の力」ではないんですね。

ちなみに仏教では自分で修行して悟りの境地に至る『自力門』と、ひたすら浄土への往生を願って念仏する『他力門』があります。自力修行といえば例えば座禅とか回峰行とかでしょうが、凡人には厳しい修行だと思います。他力は日々の生活を普段通りに送っていいわけですが、念仏唱えるなら何してもいいわけではありません。第十八願中にあるように五逆と正法を誹謗する者は除かれます。善い行いをし、悪いことはするなということです。

 

私ひとりが吠えたところで社会に浸透してしまった意味を原義の通りに戻すことはできませんが、本来の意味がなんだったのか興味を持ってもらうきっかけになってくれればと願うばかりです。

言葉は生き物です。時代とともに移り変わっていきます。大事にしていきたいですね。照れ

 

 

 


人気ブログランキング