Pinterestで見つけた“Home Sweet Home”というタイトルのイラスト。

夫に確認したわけではないけど、これ見た瞬間「あぁ、夫が描く理想の家庭ってこんな感じなんだろうな。」と思いました。

一家の大黒柱の夫をかいがいしく世話する従順な妻と子供・・・バカちんがムカつく

苦労も努力もせず、自分だけが楽して生活しようなんて許さない。むかっ

 

さて、今週は私を担当してくれるであろう弁護士さんと会い、来月中旬に弁護士付きで家裁に出廷です。

ここに至るまで色々な方にお世話になりました。

まずはCitizen Infomation。ここはアイルランドで生活していく上でわからないことがあれば相談にのってくれて、必要な情報、連絡先を教えてくれます。

ここで私の状況を話し、私をヘルプ、サポートしてくれる団体を紹介してくれました。

そこでHSE(日本でいう厚労省)のレイプ被害を扱う部署やリーガルエイドに連絡すること、いざという時はシェルターに避難した方がいいので、場所や電話番号を教えてくれました。

で、HSEの事務所に電話をしたんですが、時期が悪かった・・・…

夫の目を盗んでコンタクトを取らねばならず、そのためにやっと電話できたのが12月28日で事務所にいたのは秘書だけ。頼みのソーシャルワーカーはクリスマス休暇で長期の旅行中とのこと。ソーシャルワーカーが戻ったら連絡するからと私の電話番号と名前を残したものの、1月に入っても連絡は来ず・・・。(大抵の職場は1月2日から営業しています)

週が明けても連絡が来ないので、近所のショッピングセンターエリアにあるHSEの事務所を直接訪れました。

但し、私が訪れた場所はDrop-in & Contact Dayという子育てや子供との関係に悩んでいる親が対象なので、本来の目的とは違うのですが、全く無関係というわけでもないので、とりあえず話を聞いてもらいました。そうすると「お子さんへの影響を考えると深刻なので、すぐでもソーシャルワーカーに相談した方が良い」と言われ、話を聞いてもらった心理療法士(?)に伴われてソーシャルワーカーと面会。

実は、その場所に行ったのは今回で二度目で、子供が2歳くらいの時に一度助けを求めて訪れたことがある場所で、その時は夫を交えて話し合いの場を設けてもらったんですが・・・。夫が一方的に話し、はぐらかし「End of story」となってしまいました。がーん 

今回はそのことを含めて洗いざらい話ました。

そしてソーシャルワーカーからGP(かかりつけ医)に話すこと、Women's AidOSS Corkに連絡を取ってアドバイスをもらうように勧められました。

アイルランドに住んで10年経ちましたが、いまだに電話が苦手でアポなしでOSS Corkに飛び込みました。たまたま予定していたクライアントとの面会がキャンセルになったスタッフが嫌な顔一つもせずに親身になって話を聞いてくれました。

それから毎週1回OSS Corkに訪れ、別居・離婚するにはどうしたらよいか具体的な手続きや準備についてスタッフと話しています。

 

ではこれまで行ってきた手続きや、その準備について。

弁護士と無縁の生活をしてきて、かつ無職の私は弁護士費用を賄うことはできないので、OSS Corkのスタッフからリーガルエイドに申請書を出すように言われました。DVの被害者であることと経済状況を考えると無料、もしくはかなりの低コストで引き受けてくれるはずとのことでした。

なお、申請書に具体的にどんな被害を受けたかを1ページくらいにまとめて書かなくてはなりません。もちろん英語で。日ごろの勉強の賜物で意外にすらすらと書けましたよ。ちなみに、そのページに書いたことは家庭裁判所に申請する際にも書面に書かなくてはならなかったので、OSSのスタッフがコピーを取ってくれました。

さて、2月5日にOSSのスタッフの付き添いのもと、法的別居を求めて家庭裁判所を訪れました。

裁判所の内に入っていくのも初めてでしたし、聖書に手をのせて宣誓したのも初めての経験でした。顔文字

そして私の訴えが認められてプロテクション・オーダー等の命令書をもらい、プロテクション・オーダーについては地元の警察署に提出するように言われました。また、この命令書があることによって今後は私と息子は直ぐに助けを呼べるようになった事、夫の束縛を拒否できる事等をスタッフが事細かに教えてくれました。顔文字

 

さて、では、リーガルエイドに出した書類に関してしてですが、2種類あります。

一つはDVの救済を求めるものと、離婚を求めるものです。

アイルランドで離婚手続きするには、まず1年別居して、その事実をもって離婚訴訟や手続きに入ります。で、この離婚に至るまで約4年。合計5年ほどかかります。

実は始め、書類には「別居を求める」欄に☑を入れてたんですが、もし別居して数年経って再婚したい相手ができた場合、そこから離婚手続きに入るため、+4年費やすことになるとのこと。「貴方はどうしたい?」とスタッフに訊かれ、すかさず「離婚したい!すべてクリアにしたい!」と即答しました。

そう、私が離婚できるまで最速で約5年。しかも離婚後も日本に帰国して住むことはできません。夫は息子に会う権利がありますからね。どれくらいの頻度で息子と会うのかはこれから決めなくてはなりません。但し、完全別居しても夫は息子の面倒を見るつもりでいます。自分の事が出来ないのに、どうやって・・・・・・

なんて私も他人事と言ってられなくて、現在私は専業主婦で収入は無し。しかも外国人。このままでは別居しても国からの補助は受けられず、かといってすぐ仕事がゲットできる可能性も低い、おまけに小学生の子供を一人家に置いて仕事にいけないので時間、業種が限られてくるということで、OSSのスタッフからアイルランドの市民権を取った方が良いと言われました。

拙ブログの読者の皆様はわかっておられると思いますが、外国の市民権を取る(パスポート取得)=日本の国籍を喪失します。

在外選挙人制度に登録して、国政選挙へ投票することに情熱をかけていた「この私」が日本国籍を放棄するって・・・がーん

日本人であることにドンと誇りをもっている私にアイリッシュになれってか?ガーン こんな事になったのに、アイリッシュになるの?宝くじ1等に当たったくらい日本人として生まれるって凄いことなのに、日本の国籍捨てろってか?号泣

母子二人でこの国で生きていくために致し方ない選択とはいえ・・・泣く

頭じゃわかってるんです。遺伝子、DNAが変わるわけじゃないし、見た目も大和民族のまま。母語は熊本弁と日本語。でも、あの菊の御紋のパスポートを持てなくなるのは辛い・・・泣

でも子供を手放すつもりはないし、育ていかなくてはならないし、四の五の言ってられないので、アイルランドの市民権を取ることに決めました。理想、希望だけで食ってはいけませんからね。

 

リーガルエイドやアイルランド市民権取得にかかる申請書や関係書類をそろえるのが結構大変で、別居諦めようかとチラリと思ったこともありました。でも、自分の辛さを吐露した数年前からの日記帳を読み返しては「もうこれ以上無駄な我慢をしちゃならん。これからの優先事項は私と息子の幸せだ!」と自分に言い聞かせました。

 

これから先が長い!頑張ります!(`・ω・´)ドヤァ

 

 

 


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