お盆も過ぎ、日に日に秋の気配が感じられるようになってきました。
今日は朝から海岸清掃でしたが、もうすっかり涼しく、海に入ろうという雰囲気もなく…。
でも仲間たちとシッカリBBQをして、夏の終わりを楽しんできました。
さて、今日のトピックは「リーダーシップの育て方と現実の作り方」です。
どんな組織でも一定期間以上存続すると、次世代のリーダーを育てる必要に迫られます。
それを仕組み化してうまく出来れば言うことはないのですが、なかなかそうは行かない。
実際、あちこちで同じような相談を受けています。
ひとつのパターンとして、
「リーダーシップの強い人の先には、リーダーが出にくい」
という現象があります。
その理由について触れてみたいと思います。
これはかなり以前に野口嘉則さんから教わったのですが、経営学者ダグラス・マグレガーの「X理論Y理論」という考え方があります。
この理論については、野口さんのブログから引用させていただきます。
経営学者ダグラス・マグレガーの「X理論Y理論」はご存知の方も多いと
思いますが、まず、これを使って「人を育てる極意」を説明したいと思い
ます。
マグレガーによると、職場におけるリーダー(経営者や管理者)の「部下
に対する見方」には、2つの見方「X理論とY理論」があります。
X理論とは、「部下は、アメとムチによってコントロールしないと動かない。
人は基本的に怠惰である。」という見方・考え方です。
つまり、「いい仕事をすれば給料が上がる」などの報酬こそがモチベーショ
ンの源泉であり、また、働かない者には、減給したり、叱ったり、厳しく
監督する必要がある、と考える考え方です。
「性悪説的な人間観」とも言えます。
一方、Y理論は、「性善説的な人間観」と言えます。
「条件さえ整えば、部下は、周りから言われなくても自発的に動く。人は
基本的に仕事を楽しむ。」という考え方です。
「部下は必要なだけの創造力を持っている」「仕事をすること自体の楽しさ
が、モチベーションの源泉である」という見方でもあります。
以上がX理論とY理論です。
さて、ここで考えていただきたいのですが、「X理論」と「Y理論」では、
どっちが正しいと思いますか?
まずはぜひ、ご自分なりの答えを考えてみてください。
「X理論」と「Y理論」では、どっちが正しいか?
これについては明解な調査結果が出ています。
答えは、「どっちも正しい」です。
つまり、「X理論(性悪説)」的な見方で部下を見る上司の下では、その上
司の見方どおりの、「言われないと動かない部下」「報酬と罰則がないと頑
張らない部下」「自主性に欠ける部下」が育つのです。
その上司の見方(=X理論)が正しかったことが証明されます。
その上司の信じたこと(=「部下は怠惰である」)は証明され、その上司は、
ますますX理論を信じるようになります。証拠があるのですから!
「やっぱり、人間というのは怠惰な動物だ。自分の部下達が何よりの証拠
だ。彼らはアメとムチがないと動かないではないか。私の考え(X理論)
は正しかったし、私の指導法は間違っていない!」ということになるわけ
です。
一方、「Y理論(性善説)」的な見方で部下を見る上司の下では、その上司
の見方どおりの、「自主性・創造性を発揮する部下」「仕事を楽しむ部下」
が育つのです。
その上司の見方(=Y理論)が正しかったことが証明されます。
「やっぱり人間というのは勤勉で働き者だ。条件さえ整えば、自発的に行
動するし、創造性を発揮する。自分の部下達が何よりの証拠だ!」
もちろん、すべての部下が、上司の「見方」に100%左右されるわけでは
ありませんが、その上司(経営者)の部下を組織単位(チーム単位)で見
ると、明らかに上司の「見方」が組織に多大な影響を与えています。
これ、興味深いと思いませんか?
「X理論」が正しい、と思う上司はそのような現実を作り、「Y理論」が正しいとおもう上司もそのような現実を作るのです。
ということは、もしかするとわたくしたちに起こる全ての現実は、自分の「信念」によって作られている可能性があるということです。
ところがほとんどの人は、自分の信念体系について無関心です。
リーダーシップの育て方のみならず、望む現実を作るためには、まず自分自身の信念体系のチェックをしてみることが重要なのだと考えます。