日々、難しいと思うことはたくさんありますが、
「人を思いやる」
ということも、とても難しいことのひとつだと思います。
人を思いやることは、自分の視点からだけではなかなか出来ません。
少なくとも、自分を相手に置き換えてみる視点が必要です。
そして相手と自分を俯瞰してみる視点もあるとより良いでしょう。
昔、旧約聖書のマタイ伝にゴールデン・ルールというのがあって、
「自分が人にしてもらいたいと思うことを人にしてあげなさい」
と教わったことがありました。
しかし時が流れ、世の中が変わると同時にそのゴールデン・ルールも
解釈が変わったそうで、
「相手がしてもらいたいと思うことを相手にしてあげなさい」
と、今では伝えられているそうです。
考えてみれば、いくら聖書の教えだとはいえ、
「自分がしてほしいこと」=「人がして欲しいこと」とは限りません。
こちらは善意だったとしても、相手には迷惑なこともあるかも知れません。
例えば私はお酒を飲まないのですが、以前、ときどきお酒を贈っていただく
ことがありました。もちろんご厚意なので喜んで頂戴していましたが、実際に
自分でいただくことはほとんどありませんでした。
そんなことを考えてみると、本当に相手の望むことを推し量るのは、なかなか
大変なことだと思います。
大師匠に出会った最初の頃、よく言っておられた
『あなたが友達だと思う人から「お前は友達だ」と言われるような人になれ』
という言葉が、最近、特に身に滲みます。
できるだけ視点をたくさん持てるように努めて、人の気持ちを理解出来るように
なり、「お前は友達だ」と言ってもらえるような人になりたいと思っています。