無人コンビニと人生
JR東日本は20日、
大宮駅(さいたま市)に設けた
コンビニエンスストアで
無人店舗の実証実験を始めた。
※日本経済新聞より
▼ICタグはもう古い?
一昔前、無人店舗と言えば
商品1つひとつに無線通信が可能な
“ICタグ”が付いていて、
「出入り口のゲートを通過する」
或いは
「専用のカゴに商品を入れる」
ことで決済するイメージだった。
ところが近年、米Amazonが
ICタグに頼らない無人決済の仕組みを
社内の従業員用店舗に導入したことで
上述のイメージが覆されるつある。
▼画像解析
つまりそういうことだ。
「商品を手に取る」
「出口へ向かう」
その一部始終を
店内に設置されたカメラが捉える。
出口の手前には
電子マネーの読み取り機があり、
来店客は手に持った商品の合計金額が
表示されたディスプレイを確認し、
自動改札と同じ要領で
「ピピッ」とタッチするだけ。
(Amazonの場合は
スマホのバーコードと
人感センサーで実現している)
人ではなくコンピューターが
店内の誰がどの商品を取り上げて
出口に向かったかすべて把握している、
ということだ。
恐らくは人よりも、正確に…
▼レジのストレス
特に朝の通勤時間帯。
オフィス街のコンビニのレジの前は
例外なく長蛇の列が出来る。
僕はこの時間がどうも苦手だ。
並ぶというストレスだけでなく、
接客する店員さんの感じの良しあしで
一日の始まりの気分が左右される。
なので最近は比較的空いていて
店員さんとのやり取りを介さない
セルフレジを積極的に利用している。
ところがセルフレジを併設する
コンビニは限られているので、
僕は数百メートル遠回りしてまで
当該コンビニを経由して出勤するが
このセルフレジ自体も近年
混雑が目立ち始めたから、
僕としては1日でも早く
冒頭のような完全無人店舗が
街にあふれる日を心待ちにしている。
▼無人コンビニと人生
もちろん無人にしたところで
出口の決済ゲートに人が殺到して
混在することは充分ありうるだろう。
今回の店舗もあくま数日間限定の
実証実験、ということもあり、
実用性などの検証はこれからの段階。
店舗内の写真を見ても
商品陳列の棚の数は限られており
その一列一列には
商品を大きく遮るように
カメラが設置されている。
これでは近未来感どころか
購買意欲の低下にもつながりかねない。
一方、同様のサービス展開を目論む
米Amazonの「Amazon Go」は
カメラだけでなく音や振動等を
総合してAIが解析することで、
カメラの存在を感じさせにくい
配慮がなされている。
このままだと所謂
"Amazonエフェクト" が
リアルシーンにまで及びそうな予感。。