デジタル錠剤と人生

米食品医薬品局(FDA)は
(中略)
錠剤にごく小さなセンサーを埋め込んだ
「デジタル錠剤」を承認した。
※朝日新聞より
▼世界初
そりゃあ有無を言わさず
期待感は高まる。
“デジタル”な錠剤、って。
しかも、世界初。
そもそも口にするものに対し
デジタル化、って時点で
頭には疑問符が尽きない。
もしくはその小さなセンサーとやらが
病巣を感知して完治まで導くとか…?
▼服薬記録
つまりそういうことだ。
今回のデジタル錠剤は
身体の状態を詳細に検知することも
自律的に効果を及ぼすことも出来ない。
患者が薬を飲んだかどうかを
体外に向けて信号発信するだけ。
それでも
「世界初」には変わりはない。
具体的には
服薬した人の胃液に反応し信号を発出。
これを当人の脇腹につけた
小型装置が信号を検出。
さらに小型装置が
スマホやタブレットなどの情報端末に
情報を送信する。
そうすることで
「医師の処方通りに
患者が薬を飲んだかどうかを
第三者が確認できる。」わけだ。
▼薬余る、益々不安
僕にも経験がある。
風邪をこじらせ
40度近い高熱状態が続くと
医師の処方通り薬を飲んだか
分からなくなるのだ。
こちらとしては
一日も早く仕事に復帰したいのに
症状に改善が見られないと
益々不安な気持ちに襲われ
心身ともに疲弊感が増大。
「薬、効いているのか?」
朦朧とした頭を抱えながら
薬の残量を確認すると
1回分か2回分か、
余っているかのように思える。
高熱続きで認識力が低下しているのか、
はたまた飲み忘れなのか…
そんな時に今回の仕組みがあれば、
患者の身としても安心感が増し
結果的に治癒力の増進にも
繋がるのではないかと思う。
▼デジタル錠剤と人生
冒頭の記事によれば
患者自身だけに留まらず
医師の処方通りに
患者が薬を飲んだかどうかを
第三者が確認可能とすることで、
効果的な治療ができ、
医療費の削減にもつながると
期待されるとのこと。
勿論患者のプライバシー保護
という課題もあるが、認知症など
正確な服用が懸念される疾患には
多大な効果が期待されよう。
因みに錠剤に組み込まれたセンサーは
一定の時間がたてば、
体内で消化・吸収されず
排泄(はいせつ)されるという。
うーん。
「出なかったらどうしよう」
という不安で逆効果にならないか…