エアーズロックと人生

オーストラリア内陸部にあり
日本人観光客も訪れる
世界最大級の一枚岩
「ウルル(英語名エアーズロック)」が
地権者である先住民
アボリジニの意向などを反映し、
2019年10月26日から
登山禁止となることが1日決まった。
※時事通信社より
▼世界遺産
1987年に
ユネスコの世界遺産(複合遺産)に
登録、それ以前から
世界的な観光名所である
「エアーズロック(ウルル)」
西オーストラリア州に存在する
マウント・オーガスタスに次いで、
世界で二番目に大きな
“単一の岩石”だ。
オーストラリア大陸のほぼ中央に位置し
その急激に盛り上がった外観や
様々な言い伝えなどから
「地球のへそ」とも呼ばれ
多くの人が
一生に一度は訪れたい場所として
しばしば当該地を挙げている。
▼聖地
Wikipediaによればアボリジニが
ウルル周辺に住み着いたのは
今から1万年以上前といわれる。
表面の神秘的な赤土色をはじめ
風食による巨大なくぼみや穴などは
“ノッチ”とも呼ばれ
精霊が宿っているとされており、
彼らにとってみれば、
先祖代々受け継がれ大事にしてきた
文字通りの“聖地”なのだ。
2084年までの間はアボリジニから
オーストラリア政府へリースされる
こととなっているが、
出来ることなら
「そっとしておいてほしい」
これが本心なのだろう。
10年前に登山者の割合に関する
基準を設けてから
今回、その基準を下回ったとのことで
全会一致で禁止を決めたとのことだ。
▼ウルルのワクワク感
高さ335m、周囲は9.4kmもある
一枚岩で構成されたウルル。
数億年前、この一帯は
8000m級の山脈があったと
考えられているそうだ。
この山脈を流れていた川が
一万年を何万回繰り返すという
気の遠くなるような時の流れの中で
山の土砂をふもとへと大量に押し流し
自らを消滅させた。
その間地殻変動などを経て
侵食を受けにくい硬い砂岩層が
地表面にに突出して表れ、
現在のカタチとなった。
これがウルルの正体。
ただ単に巨大な一枚岩、
という事実に留まらず、
上述のような地球の歴史を
噛み締めながら眺めるウルルは
どれだけの感動を自らの心のうちに
及ぼすことだろう。
▼エアーズロックと人生
もちろん僕自身も
未だ訪れたことのないウルルの地を
一生に一度は訪れたい、と思っているし
先住民の思いも尊重したい。
前述のとおり
世界遺産に登録された1980年代から、
地元の名称である
「ウルル」を正式名称としているが
複数のニュースサイトが示すとおり
未だに「エアーズロック」の名称が
浸透したままだし、
僕自身も「ウルル」より
「エアーズロック」の方が
しっくりくるのが正直なところ。
因みに「エアーズロック」という名称は
1873年、イギリスの探検家の
ウィリアム・ゴスが
探検行の途中で発見したことを機に
当時の南オーストラリア植民地首相
ヘンリー・エアーズにちなんで
名づけたもの、とされている。
1987年自然遺産に登録され、
1994年にアボリジニの文化を
世界の遺産とみなし拡大登録が行われた
当該地に、そう遠くない将来
崇高たる気持ちで足を踏み入れたい。