臓器移植法と人生 | ワクワク人生研究所所長 小未来のブログ

ワクワク人生研究所所長 小未来のブログ

「最近ワクワクしたのいつだっけ…」
そんな人生に一石を投じるべく、
日々、研究活動と思考実験に勤しむ
ワクワク人生研究所所長・兼実験室室長、小未来のブログ

臓器移植法と人生

20171016



脳死での臓器提供に扉を開いた

臓器移植法が施行されて

16日で20年。


臓器提供者(ドナー)数は

年間約30 - 60人で、

先進国の中で圧倒的に少なく、

環境整備に大きな課題を抱えている。


※産経新聞より



▼桁違い

どのくらい少ないかというと、

人口比で1位のスペインと比べて

「50分の1以下」


相手がいくら医療先進国だからって

人間の命の重みに差はないはずだ。


開発途上・後進国のように

人的・経済的事情により

困難であるケースならまだしも、


G7の一員であり、

(1指標に過ぎないとはいえ)

世界五大医学雑誌に数えられる

ランセット誌で


今年6月に発表された

保健医療ランキングにおいて

11位を記録した日本である。


この違いは一体なんだろう。



▼現場

つまりそういうことだ。


2010年、同法が改正され

「家族の承諾による脳死臓器移植」

「15歳未満の小児の脳死臓器提供」が

可能となり、移植実績は3倍4倍に増えた。


それでも前述の先進国に比べれば

桁違いに少ない。


日本国内で

とりわけ議論の的となるのが


「脳死確認・臓器摘出が可能な

 医療体制の充実度」と


「患者とドナーをとりもつ

 コーディネーターの不足」だ。


当然の話だが

いくら法律を整備しても、

医療現場が機能しなければ

移植は成立しない。


慢性的な医師不足が叫ばれる中、

可能な範囲での移植実績の向上が

長年の課題となっているのが現状だ。



▼根は同じ

僕は過去に

非血縁者間骨髄移植ドナーとして

骨髄提供を経験した。


今回の脳死による移植とは異なるが

根は同じだと僕は思っている。


日本の非血縁者間骨髄移の場合、

運営元にあたる財団法人が設立されて

25年以上が経過しているが


未だに過去5年間で

1500人を超す患者さんが

移植を受けられずに亡くなっている。


原因の一つが

患者さんが非血縁者間移植を希望してから

移植に至るまでの期間が長いこと。


経験者の身としても

提供前の血液検査や健康診断、

最終同意から入院日決定までの間

都度待つ日数の長さが気になり、

幾度となく担当コーディネーターに

状況を確認するほどだった。



▼臓器移植法と人生

冒頭の記事によれば

脳死を経て亡くなる人は

年間約1万人いるとされるが、


体制が整っている病院は

全国で360施設にとどまっており

「患者を最後にみとる

 救急病院の体制不備」を指摘している。


法整備に留まらず

現場での課題を洗い出すことは勿論、


国民一人一人が

これらの課題をいかにして

我が事のようにとらえるかも重要だ。


人は等しく死に向かって生きている。


そうした国民の意思の集合なくして

然るべき医療の明日はないと思う。