受け身志向と人生

ベネッセ教育総合研究所
(東京都多摩市)は9日までに、
大学生の学習や生活の実態調査を
まとめた。
※日本経済新聞より
▼アクティブラーニング
文科省が数年前に発表した、
大学教育の質的転換答申をはじめ
学生がより主体的に
勉学に励むための教育の在り方について
各所で議論が交わされ久しいが、
今回の調査結果は
残念ながら期待とは逆行した結果に。
「大学がディスカッションなど
主体的・対話的な授業を増やす改革を
進める一方、
学生側の学ぶ姿勢は
逆に受け身になっていた」と。
▼学生の気質
つまりそういうことだ。
同研究所は今回の結果を受け
「授業改革の方向性は正しいが、
学生の気質を変えるに至っていない」
と分析。
即ちその人に生まれつき備わっている
人となり・性格、どのような環境で
生まれ育ってきたのか。
そういったコアな部分まで
大学教育が踏み込めるかと言われれば
正直難しいと言わざるを得ないのが
現状だろう。
なぜなら
“大学全入時代”と言われる今日、
全体での大学入学のハードルは
年々下がってきているからだ。
同環境下において意欲に乏しい学生が
相対的に増えることは容易に想像がつくし
そういった人たちの学ぶ意欲そのものを
向上させるのは至難の業だろう。
▼受け身の進学
何を隠そう、
僕もそんな一人だったからだ。
小学生高学年の頃から一貫して
勉強することの意味を見いだせず、
以降、先生や親に言われるがままに
“仕方なく、勉強する”
なぜなら、例え
“難関”と言われる学校に
入学したところで
自分自身の人生が
より望ましい方向に変化するかなんて
誰にも分からないから。
そんな不確定要素に
一所懸命に取り組んだところで
一体何の意味があるのか。
だから僕は自ら奮起する形で
受験勉強というものを
一切経験したことがない。
▼受け身志向と人生
「あまり興味がなくても
単位を楽にとれる授業がよい」
と答えた学生の比率は
8年前より13ポイント多い61%だった、
とのこと。
言わずもがな。
さらに注目すべきは
学生生活についての以下の内容。
「学生の自主性に任せる」より
「教員が指導・支援する」方がよいと
考える学生は38%で、
08年を23ポイント上回った。
文科省が推進する
「アクティブラーニング」以前の問題と
危機感を抱くのは僕だけだろうか。