Flashと人生

Adobe Systemsは、
2020年末に「Flash」の提供を終了し、
同ソフトウェアのアップデートと
配布を停止すると発表した。
※CNET Newsより
▼ついに来たか
遅かれ早かれ、
このような結末を迎えることは
ネット事情に詳しいユーザなら
大方予想はついていたはずだ。
創業時代から
Adobeと深い関係にあったAppleが
2010年という早い段階で
「自社のモバイル製品では
Flashの動作を許可しない」と
断言し、
全世界に向けて声明を発表した。
▼時代遅れ
つまりそういうことだ。
当時のFlashはPCのブラウザで
キーボードとマウスでの操作を前提に
作られていたため
スマホやタブレットなどの
タッチベースのデバイスは
サポートしていない(当時)。
さらにパフォーマンスも悪く、
モバイルデバイスのような
電池寿命と軽快性が強く求められる
場面には向いていないし、
それだけではなく
セキュリティ上大きな欠陥を抱え、
挙句の果てに閉鎖された独自仕様故に
オープンプラットフォームを好む
開発者からも敬遠され続けてきたのだ。
▼Flashのワクワク感
もう10年以上前の話になる。
僕がIT業界で働きだして間もない当時
Flashと言えば
「先進的なWebコンテンツ」の
代名詞だった。
例えばマウスカーソルが
ボタンと重なったとき、
それまではせいぜい
「ピカッ」と明るくなる程度だったが
Flashを使えば
まるで映画館や舞台の照明を
彷彿とさせるような滑らかさで
「フワッ」と明るくなり、
さらにボタンを押下すれば
同様の滑らかさで華麗に画面遷移する。
僕はその滑らかさがとても好きだった。
さらには
「Flashも使えるWeb開発者は稼げるぞ」
との先輩の声に触発され
何本かFlashコンテンツを含んだ
Webサイトを構築した。
完成した時の満足度も一入だったが、
それ以上に納品先のお客さんは
“最先端の雰囲気が満載”の
当該ウェブページを
例外なく気に入ってくれた。
▼Flashと人生
今回のニュースによれば
GoogleChromeやIE(Edge)などの
主要ブラウザでは今後
段階的にFlashからの脱却を図るという。
例えばIEでは
2018年の間は許可するものの
2019年はFlashの起動を
初期状態で無効にする、とのこと。
今後ますます「HTML5」などの
オープン規格が主流になる一方で
当時Flashに慣れ親しんだ僕としては
例え多くの関係者がボロクソに叩こうが
一言「ありがとう」
とだけ伝えたいとおもう。