快眠マンションと人生

伊藤忠都市開発は
あらゆるモノがネットにつながる
「IoT」を活用した
睡眠支援システムを
賃貸マンションに導入する。
※日本経済新聞より
▼今すぐ住みかえる
そのマンションに住んだら
100%の快眠が約束できる。
もし本当にそんなマンションが
この世の中に存在しようものなら
僕なら無条件で住み替える。
なぜなら良質な睡眠なくして
ワクワク人生など成立し得ないからだ。
どんなに仕事が面白かろうが
私生活が充実しようが、
眠気を押さえつけるような状況で
どうやってワクワクしろとでも?
▼スマホと連動
つまりそういうことだ。
『快眠支援の賃貸マンション』の正体
それは、スマホと連動する
エアコンと照明が付いたマンション。
具体的にはスマホのセンサーで
寝返りの頻度を把握して
寝苦しさを判断し、
そのデータをもとに
エアコンの設定や照明を
自動調整することで
室内環境をより睡眠に適した状態に
整える、とのこと。
僕は思った。
そもそもこれ、
該当のセンサーが正しく動作する
スマホを所有していない人でないと
入居しても意味がないじゃん…
▼睡眠アプリとの対比
僕は過去数年間、
スマホ専用の睡眠アプリを
かれこれ5種類以上は試している。
故に今回のニュースを聞いた限り
正直これっぽっちもワクワクしない。
例えば5年前に試した
「睡眠ログ」というアプリ。
就寝前にスマホのセンサーで
温度と湿度と明るさを計測し、
睡眠に適した環境かを判定する。
「good」のマークが
画面に表示された状態で就寝すれば
少なくとも寝苦しさで
目が覚めるという事態は
僕の経験上ほぼ皆無だ。
さらには就寝中も傾きセンサーや
音感センサーで寝返りの状態を記録し
起床時に確認可能。
確かに即時性という観点では
今回のニュースで紹介されていた
システムに軍配は上がるが、
常にエアコンと照明と通信する以上、
電波が及ぼす睡眠への影響は
少なからず気になるし、
そもそもエアコンや照明自体に
人感センサーのようなものを搭載し
ベッド上の動きを常時見張っていれば
同様の機能は実現するような
気もするものだが…
▼快眠マンションと人生
冒頭のシステムを
賃貸マンションに導入する理由として
「アパートなどの増加で
競争が激化する中、
「睡眠」を武器に差異化を狙う。」
と担当者は述べている。
確かに住み替えを考えるときに
「最寄駅」「駅徒歩分数」
「間取り」「方位」「築年数」
等に加えて、
「快眠度」
なんて項目があったら面白いかも
知れないが、
日当たりや騒音など住環境・
建物の躯体性能を含めた
総合的な判断なくして、
真の快眠の追究は難しいことを
予め付け加えておきたい。