100メートル走と人生

陸上の男子100メートルで
無名の大学生が
追い風参考ながら
10秒の壁を突破した。
※朝日新聞より
▼本当か
日本人の選手が
100メートル走で
10秒を切ることは
夢のような話。
それが日本人の
共通認識であったはずだ。
ところが今回、
一大学生の一日本人選手が
9.94秒を記録した、
というから、
多くの日本人は
今回のニュースに一瞬でも
釘付けになったに違いない。
▼非公認
つまりそういうことだ。
100メートル走において
追い風が秒速2メートルを超えると
正式な記録としては認められず、
「参考扱い」となる。
今回の記録は
追い風4.5メートルの参考記録、
なのだそう。
とは言え、
電気計時で9秒台がマークされたのは
国内で初めて。
因に同様の参考記録において
日本勢が9秒台をマークしたのは
2015年の追い風3.3メートルで
9秒87、
2017年の追い風5.1メートルで
9秒98、とのこと。
▼どんなに頑張っても追いつかない
僕は小学生の頃、
走ることがが嫌いだった。
なぜなら、疲れるから。
特に100メートル走のような
短距離走は尚更嫌いだった。
なぜならどんなに必死に
速く走ろうと頑張っても、
自分の望む順位でゴールすることが
出来なかったからだ。
こうして持ち得る限りのエネルギーの
“全て”を注いでいるのに
両隣を並走している同級生との差が
みるみるうちに開いてく。
あの時の無情感といったら
他に比較できるものはそうそうない。
▼100メートル走と人生
だからこそ当時、同時に走った中で
1番になった同級生よりも速い
記録を持つ他クラスの子、
さらにはその子よりも
桁外れに速い記録を保持するという
近隣学校の子の話を聞いた途端、
僕はその子を羨ましく思った。
なぜなら決められた距離を
己の足のみを使って全力疾走する
100メートル走は
他のどんなスポーツ記録よりも
目立って表に出るし、
他のスポーツや勉強などと違い
努力や工夫で記録を伸ばせる
類のものではないからだ。
それが証拠に
他人種ではとうの昔に何人もの選手が
9秒台をマークしているのに、
日本人は半世紀以上の間
いかなる努力を以てしても
公式記録として10秒の壁を
超えられないでいる。
因に現在の日本記録は
伊東浩司選手が
1998年に樹立した
10秒00。
0.01秒の壁が
あまりにも、厚すぎる…笑