超臨界水と人生 | ワクワク人生研究所所長 小未来のブログ

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超臨界水と人生

20170529



経済産業省は

地下約4 - 5キロメートルにある

超高温高圧の水の熱を利用する

次世代の地熱発電の研究開発を

始める。


※日本経済新聞より



▼言葉の響き

今回の最大のポイントは

何といっても言葉の響き。


“超、臨界、水”


読点で区切る意味は全く無いが、

思わずそうせずにはいられないのが

言葉の魔力。


どれも架空のキャラクターの

奥義や神術を彷彿とさせる力強さと

カッコよさを秘め持つ語義の集合。


その "超・臨界・水" を用いた

次世代発電の研究開発を始める、

とのことで、これはもう

内容が気になって仕方がない。



▼そもそも

「超臨界」とは

流体の一種を指す。


一般的に流体と言えば

固体・液体・気体の

3つの状態を思い浮かべるが


「超臨界」とは

そのうちの流動体にあたる

「気体」と「液体」の

それぞれの限界を超越した状態

のことだ。


どういうことか?



▼218気圧、374℃

つまりそういうことだ。


小学校の理科でも習った通り、

水が沸騰する温度は100℃。


ところがこれは

普段の生活環境下

(1気圧=1013hpa)

での話。


この1気圧を下回れば沸点は下がり

(富士山の頂上だと約2/3気圧で

およそ88度)


逆に上回れば上がる。

(一般的な圧力なべで約2気圧で

およそ120度)


仮に完全密封状態で

水を沸騰させ続けると

逃げ場のない水蒸気が留まり続け

圧力と密度を増していく。


やがて水蒸気の水の密度が

液体の密度と変わらなくなる

限界点(=臨界点)が訪れる。


それが

“218気圧・374℃”


そこからさらに

圧力・熱を加えて行くことで

液体でも気体でもない、

“超臨界水”が生まれるのだ。



▼超臨界水と人生

既存の地熱発電では

約2 - 3キロメートルの深さにある

セ氏200 - 250度の熱水をくみ上げ

利用する。


今回の超臨界水は

古い火山の地下に多く存在する

とみられており、


これを探し当て採掘し利用することを

政府は目論むが


「液体」でも「気体」でもない

「超臨界水」はその特異な性質から

扱いが難しい。


あまりに強い酸性のため

通常の鋼鉄ではすぐに腐食してしまう。


そのため新素材を用いた

採掘井戸が必要になるなど課題は多いが


一本の井戸あたりの出力が

現在の地熱発電所の5倍が見込まれるため

今後採算性などを精査し、

2050年ごろの実用化を目指す、とのこと。


「2050年」

思いのほか、遠い。。笑