BGMと人生

仕事中にBGMを流す人は多いでしょう。
お気に入りの一曲を聞きながら
作業をすれば、テンションが上がって
効率よく仕事が進みそうな
気がするものです。
※HARBOR BUSINESS Onlineより
▼好きな曲でもだめ
英国の大学の実験調査によれば
40人の被験者対し
「テンポの速い曲」
「テンポの遅い曲」
「環境音」
「無音」
の4つの環境にて
認知テストを実施した結果、
もっとも成績が良かったのは
“無音状態”
さらに一般的な音楽特性で
分類するのではなく、
被験者自身の好きな曲を
BGMとして流した結果も同じで
「無音」の状態が
好成績だった、との結果が出ている。
▼脳への負担
つまりそういうことだ。
もともと人間の脳は
同時に複数の情報を処理できない。
にもかかわらず
作業と関係のないBGMを聴くと
脳がBGMの音情報を
処理しようとするため、
結果的に作業の効率が
下がってしまうのだ。
スマホの動作が
ぎこちなくなるときと同じで
今操作していることと関係のない
処理が裏で動いていると、
CPU(頭脳)の処理能力は
必然的に低下するのだ。
▼ラスボスのテーマ
僕は幸か不幸か、
肌感覚でBGMは作業の妨げになる
ことを自覚していたため、
音楽をかけながら
物事に集中する、ということは
殆ど実践したことがない。
しかし1つだけ例外がある。
小学生の時のマラソン大会だ。
僕は子どもの頃、
身体を動かすことが嫌いだったので
マラソン大会は数ある
学校行事の中で最も苦痛を伴う
イベントだった。
僕はこの
“学校生活で最大の苦難”を
RPG(ロールプレイングゲーム)の
ラスボス(最後の敵)に準え、
大会当日
スタートの号令が発せられると同時に
僕が最も好きだったRPGの
ラスボスのテーマ曲を、
頭の中で音量最大状態で鳴らした。
するとあれだけ苦痛で
ガチガチに固まっていた身体が
不思議とほぐれ
「やってやろうじゃないか」
と周りを同じペースで走っている
クラスメートを次々と追い抜かし、
先頭集団へ躍り出ることとなった。
▼BGMと人生
その後間もなくしてペースダウンし
集団から離脱したことは
言うに及ばないが
スタート直後に
BGMを頭の中で鳴らした瞬間の
士気を鼓舞するような感覚は
今も鮮明に覚えている。
冒頭の大学の調査結果においても
(脳を意識的に使うような
作業には向いていないが)
「感情面やスポーツの能力には
良い影響をもたらす」
と発表しているし
実際
「作業の10 - 15分前に
好きな曲を聴いてから
無音の状態で作業をスタート」
することで
脳内にドーパミンが分泌され
集中力が高まる、と付け加えている。
…
であれば、あの苦痛で仕方のない
大量の書類作成も“ラスボス化”して
一気に片づけることにしよう。笑