新幹線通勤と人生

仕事は都会で、住まいは地方で--。
若者が地元から流出するのを防いだり、
都会からの移住者を増やしたりして
人口減少に歯止めをかけようと、
新幹線通勤代の補助制度を
導入する自治体が増えている。
※毎日新聞より
▼誰もが憧れる
都会暮らしは手放せない。
仕事場も都心にある。
でも普段は
リゾート地でのびのび暮らしたい。
そんな都合のいい話
あるわけがないだろ。
と思いきや。
もしかすると相当現実味のある
人生の選択肢になるかもしれない。
▼ほんの一例
例えば去年の8月、
新幹線通勤補助制度をスタートした
新潟県湯沢町であれば
制度の開始以降に湯沢町に
住宅を購入して移住した人を対象に
(または以前に町内に15年以上
住んだことがあり再度転入する人)
新幹線定期代と、
勤務先が支給する通勤手当の
差額の半額を、
開始から10年間に限り
月額5万円を上限に補助する。
仮に勤め先が
東京駅の近くにあって、
会社の交通費補助の上限が
5万円だとすると
湯沢町内にある新幹線の駅
「越後湯沢」から
「東京」までの1か月の定期代は
148,870円だから、
通勤手当の差額、98,870円の半額が
向こう10年間、補助を受けられる。
つまり今の生活に
月々5万円を足すだけで、
今の仕事+都会+リゾートライフを
日常のものにできるかもしれない…
▼山小屋で暮らしてみたい
僕は20歳のころ、
人一倍“住宅”に
興味を抱いていたことがあった。
アパート、マンション、一戸建て。
築ウン十年の古家から
最新設備の備わった新築まで
不動産屋に張り出されている間取り図や
今月発売の住宅雑誌から
古くに出版された関連書籍など、
ありとあらゆる情報を
貪るように見て回った。
その中でも
「一生に一度、実現してみたい」
と思ったのが
“山間部での暮らし”だった。
タイトルは忘れてしまったが
山間部に小さな家を建てて
定住した人が書いた、とある本。
その著者は長らく
都会暮らしを続けていたそうだが
ある日一念発起して
都心から車で2時間くらいのところに
出来る限り安価に家を建てて
そこに住むこにしたのだ。
曰く
「木に囲まれた生活をしたい」と。
普段からぜんそくなどのアレルギーに
悩まされていた著者は、
ある友人から
「周りを木々に囲まれた
山あいに引っ越してから
体調がすごぶるよい。」
と聞かされれ
それ以降、友人の
「山暮らし」にあこがれ続け、
金銭的に不可能ではないことを
確認したのち自身も定住したら
友人と同じく体調が良好で
毎日の生活が楽しい、と
著書の中でとてもうれしそうに
語っていたのが
とにかく、印象的だったのだ。
▼新幹線通勤と人生
まあその人は
本業が作家だったわけで、
勤務地などを気にせず
山暮らしができたわけだ。
けど、冒頭の
“新幹線通勤代の補助制度”
なら…
仮に現在、
月10万円の2LDKに住んでいたとする。
越後湯沢駅から徒歩数分で
築2,30年の2LDKのマンションなら現在
5 - 600万程度で購入可能。
仮にその全額を年利2%の10年完済で
住宅ローンを組んだ場合、
月々の支払は5万円台で済むので…
自己負担分の通勤代と合わせて10万。
しかも10年後、
通勤補助が終わって元の住まいに
戻ってきたころには
それまでの10年間住み続けていた
リゾートマンションの一室が
丸々自分のものとなるのだ。
(もちろん維持費や税金は掛かるが)
…
…
久々に元不動産屋の血が騒ぎました。笑