新・道徳の授業と人生 | ワクワク人生研究所所長 小未来のブログ

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新・道徳の授業と人生

20170325



文部科学省は24日、

2018年度から小学校で使われる

道徳の教科書と、


主に高校2、3年用の教科書の

検定結果を公表した。


※時事通信より



▼初めての道徳教科書の検定

きっかけは2011年のいじめ問題。


「大津市の中2いじめ自殺事件」


滋賀県大津市内の中学二年生の男子が

いじめを苦に自殺するに至った。


ところが当初

学校・教育委員会側は

いじめが原因ではないと主張。


その後の調査で主張と異なる事実が

次々と明らかになり社会問題として

メディアで大きく取り上げられた。


道徳の教科化は

2007年にも提言されたが

この時は見送られ、


当該事件をきっかけに

再度議論が活発化。


道徳教育を見直す機運が高まり

2014年10月、

文科省の中央教育審議会が

道徳を特別の教科とすることを答申。


道徳の教科化が決定した。



▼すべての教科書で

今回教科化に当たり

検定の対象となった道徳の教科書は

全部で24点。


そのすべての教科書で

いじめを題材に取り上げており

大津市の一連の事件の重みが

見て取れる内容となっている。


一方で個人的に目を引いたのは

学習指導要領の示す内容に照らし

扱いが不適切、とし

指摘・修正された箇所についてだ。


「パン屋」が「和菓子屋」に

「おじさん」が「おじいさん」に

それぞれ変更となった事実は

ネットでも瞬く間に広まった。


「パン屋」は

「我が国や郷土に親しみ愛着を」


「おじさん」は

「高齢者に尊敬と感謝の気持ちを」


それぞれの部分で

内容が不十分、とみなされたとのこと。



▼無味乾燥

僕は学校が嫌いだった。


けど道徳の授業は

嫌いではなかった。


なぜなら他の教科と違い

テストも課されないし、

提出物などの強制が少ないからだ。


但し、嫌いではない、だけで

特段好きでもなかった。


理由は一言で表せば

「無味乾燥」なイメージが

強かったからだ。


中には心に響く内容の題材も

あったが、大半は“響かなかった”


前述の通り

「伝統文化を尊重しよう」

「郷土を愛する気持ちを育てよう」

と言われたところで


「伝統」も「郷土」も

当時の僕にとって何のことか

よくわからなかったからだ。



▼新・道徳の授業と人生

今回の検定で出された意見は

合計で244件にも及んだとのこと。


登場人物の変更、

街中の風景の描写の変更、

更には挿絵の差し替えに至るまで。


「高齢者」「伝統」「郷土」が

大切なのは理屈では分かる。


けど、過敏になるあまり、

当時の僕のように

人生経験上知らない世界のことを

次から次へと提示され

その大切さを説かれても、

「なんだかよく分からないなぁ」


そんな子どもが増えないことだけが

僕は心配だ。