黄昏同居と人生

40 - 50代になっても
親と同居する未婚者が増えている。
※日経 日曜に考える 時流より
▼20年で倍以上
2015年の国勢調査によれば
50歳時点で
1度も結婚したことがない人は、
男性で23%、女性で14%にのぼった。
総数では469万人。
1995年の232万人と比較すると
20年で倍以上の増加だ。
「晩婚化」
「生涯独身世代」
そんな言葉を耳にするたび
頭をよぎるのは
「少子化」
高齢化の進展に伴う
介護・医療コストの増加の一方で
将来に渡り当該コストを担う
現役世代の減少。
だが、それだけではなかった。
▼生計維持者は親
前述の国勢調査をさらに深堀すると
総数で469万にのぼる
40 - 50代の未婚者のうち、
半数以上の263万人が
親と同居していることが分かっている。
問題は
生計を「誰が立てている」かだ。
みずほ総研によれば
約2300人を対象にした
インターネット調査を分析したところ、
親や兄弟らと同居する
40 - 50代の未婚者のうち、
男性の4割、女性の6割が
主な生計維持者を「親」と
答えているのだそうだ。
▼介護と心の病
僕の周りにもいる。
「実家の親が倒れた」
そうして暫く休職するも数ヶ月、
親の生活復帰の目処がただず、
復職を諦め退職に追い込まれ、
数年経過した現在も
介護や家事で手一杯で
定職に就くことができずに、
親の年金を元手に、
一家を支えている。
さらに最近は介護疲れから
鬱状態となり、
「本人も通院を始めた」
と当人の旧友から話を聞いた。
僕は思った。
もし自分自身が同様の状況に
追い込まれたら、
僕だって心を病みかねないと。
▼黄昏同居と人生
冒頭の記事によれば
上述のような例は決して珍しくない
とのこと。
もちろん「介護」に限らず
親は健康そのもので
本人の生計を支えている事例もあろう。
「黄昏同居」の言葉のとおり
親と共に人生の終焉を迎える。
或いは生活が立ち行かなくなり
そのまま生活保護の対象となる。
働きの減少による税収の低下に留まらず
「生活保護」のコストまでもが
この国の未来にのし掛かる。
「若年層」「高齢者」のように
一部の年齢層に対象を絞らず、
必要とするすべての国民に行き渡るような
就労支援・社会復帰の仕組みを早急に
立ち上げることが求められている。