WLTPと人生

自動車の燃費表示が、
2018年度から新しくなる。
※朝日新聞デジタルより
▼カタログ値
CMなどでおなじみの
「燃費○○キロ!」
そんな売り文句を耳にする度
げんなりするのは
決して僕だけではなかろう。
「だって、カタログ値でしょ」
僕の経験からだと
車種によって乖離幅は異なるが
ひどい例だと実燃費が
3分の2にも満たないもの少なくない。
特に
「低燃費」を謳う車種ほど
その度合いが高まる印象。
▼試験のための燃費性能
つまりそういうことだ。
現在国内で採用されている
燃費測定方法である
「JC08モード」は
走行面は平坦でまっすぐ、
エアコンもつけない。
さらに
実際道路を走るわけではなく、
屋内の走行用ローラーの上で
タイヤが回転することで測定。
車種重量毎に
負荷重量は変化させるものの、
屋内であるがゆえに
気温や雨、風などの影響も受けず、
挙句の果てに
「発進」「加速」「停止」が
機械的にパターン化されているので、
極端な話
この走行パターンに最適化された
燃費消費効率を追求すれば
カタログ上の数値はより高くなるのだ。
▼マニュアルのワクワク感
僕は過去に数回、
カタログ値を上回る燃費を
叩き出したことがある。
但し、同じ車種でのみだ。
前述のとおり、
車種によって実燃費のかい離率が
異なるうえに、
当該車種はトランスミッションが
マニュアルであったことが大きい。
近年、マニュアルとオートマの
機構の違いによる燃費ロスは
ほぼなくなってきたが、
それでも当日のエンジンの具合、
気象条件、走行条件により
より効率のよい変速段数を
任意に選択できる点は大きい。
一般的に高速道路でないと
入れることのない5速(最高段)
を一般道でも多用することで、
何度かカタログ値を上回ったが、
それでも
「信号の少ない道路」
「極端なアップダウンもない」
「暑くもなく、寒くもない」
「風も少ない」
「連続走行2時間以上」
「エアコンもつけない」
と様々な好条件が揃わないと
達成は難しかった。
▼WLTPと人生
日本自動車工業会は
公式パンフレットで
「実燃費はカタログより
平均2割悪くなる」と説明。
公的機関でさえ、このありさま。
実情を知らずに購入した消費者から
「騙された」と訴えられても
決しておかしくない状況なのだ。
そうして再来年導入される
新燃費基準(WLTP)は
一昨年に日本も含めた
国連の作業部会が取りまとめた
国際基準。
より高速域での走行や
エアコン使用時の燃費計測も
検討されているとのことだが、
議論はこれからとのこと。
将来、エアコンも一切つけず、
平坦な高速道路を一定速度で
走っても新基準の燃費の方が勝るなら
僕はWLTPとやらを一切認めない。笑