タッチバーと人生

2016年最後となる
「Apple Special Event」
が米アップル本社で行われた。
米国向けAppleTV関連の新サービス、
映像編集ソフトのアップデートに加え、
MacBook Proの新モデルが
発表となった。
▼HelloAgain
Apple製品に詳しい人であれば
思わずビビッと来たかもしれない。
今回のイベント会場のスクリーンの
スタート直前に映し出された
「Hello Again」の言葉。
「Mac」の初号機に当たる
“Macintosh”が
全世界に向けて初披露された
1984年。
当時の新製品発表会でこの
Macintoshのモニターに
映し出された言葉が
「hello」だった。
それから14年後の、1998年。
初代Macintosh以来の
新しいタイプのPC、という触れ込みで
“初代iMac”が発表された際、
モニターに映し出された言葉が
「hello (again)」だった。
▼45年来の変革
そして今回の
「Hello again」
1984年、1998年に次ぐ、
3回目の「hello」。
一体どんな
「hello」であったか。
発表会の場で
フィル・シラー上級副社長が発した
以下の一言が象徴的だった。
「45年続いた
ファンクションキーに
レクイエムを捧げる」
▼Touch Bar
その言葉のとおり、
新型Mac Bookからは
キーボードの一部分が
丸ごと排除された。
“ファンクションキー”
一番奥側に並んでいた
「F1」から「F12」までのキー。
音量や明るさなどの
特定の機能が割り振られた
汎用の、キー(ボタン)。
約45年前
PC(パーソナルコンピューター)
が一般の市場に出回るさらに前、
「メインフレーム」と呼ばれる
大型コンピューターが
企業内の事務処理を担い始めた頃から
当たり前のように備わっていた。
そんな
「ファンクションキー」を
丸ごと排除して
代わりに設置されたのが
今回の「Touch Bar」だ。
▼タッチバーと人生
とは言え、3回目の
「hello」を飾るには
少々大げさではなかろうか。
同様のファーストインプレッションを
抱いたのは
決して僕だけではないだろう。
「たかが機械的に配列されたボタンを
モニターとは別のタッチパネルに
置き換えただけだろうに」
確かに、間違ってはいない。
けど、
ひとたび電源を入れ、
各種アプリを立ち上げた瞬間…
例えばメールやSNSを立ち上げて
「よろしく」と入力すれば
タッチバーには
「お願いします。」
「お願い致します。」
「ご査収くださいませ。」
などと予測変換文章が表示される。
特定のSNSでは
顔文字などのスタンプ一覧や
「いいね」ボタンや、
「いまいち」ボタンなどを適宜表示。
ブラウザを立ち上げれば
お気に入りの一覧がアイコンで表示され
ボタン一つでお好みのサイトへアクセス。
他、
写真を画面いっぱいに表示させた場合
タッチバーには
写真一覧(サムネイル)が表示され
ビデオのプレイバック再生も
同スライダーでスムースに操作可能。
さらに色あいや明るさ、
その他各種エフェクト機能を
スライダーなどの感覚的な操作で
自由自在に編集加工が可能。
音楽ソフト(iTunes)を
立ち上げているときは
音楽再生に特化した表示、
さらにはコンテンツ購入時には
バー右端に現れる
ログイン認証(Touch ID)エリアで
指紋を読み込みその場で決済。
そしてこれらのボタン表示は
ユーザーの好みに応じて
柔軟にカスタマイズ可能。
表示させたいボタン一覧を
画面いっぱいに表示させ、
そこから好きなボタンを
画面下部のさらに下に
ドラッグさせると
タッチバーにそのボタンが現れる。
…
…
やっぱり、これ、欲しいかも。笑