【確信への道のり】合唱コンクール④ | ワクワク人生研究所所長 小未来のブログ

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「最近ワクワクしたのいつだっけ…」
そんな人生に一石を投じるべく、
日々、研究活動と思考実験に勤しむ
ワクワク人生研究所所長・兼実験室室長、小未来のブログ

壇上には

仰々しい姿をした録音マイクが数本、

ステージ側に覆いかぶさるように聳え立っています。


実は、卒業記念として

合唱の内容を録音してCD化することになっているのです。


もちろん、本番ぶっつけで。


当日の内容がそのまま

若き日の思い出の品として“残される”わけです。


それだけではありません。


今日までクラス全員で目指してきたこと。


『優勝』の2文字。


…でも、

不思議と緊張はしませんでした。


なぜか。


“やれる限りのことをやってきたからです”


「失敗したらどうしよう」

「何か想定外のことが起きたらどうしよう」

こういった心配事が頭の中を支配するような状況は

微塵もありませんでした。


「あとは、結果を天に任せる」

そんな心境で本番に臨み――



…気がつけば、

傾きかけた日の差し込む教室にいました。



優勝のトロフィー。


そこにはありませんでした。


でも、意外にも、

悲しみや悔しさといった感情は、ほとんど記憶にありません。


ただ、

終わったという安堵感

それだけが僕自身を静かに包み込んでいました。


時に帰りのホームルームの時間。

いつもの担任の先生による一日の総括。


今日の合唱コンクールはどうだった、なんて話するんだろうな、


と思いきや、



先生)

「残念ながら優勝は逃してしまったけど…

今回、小未来は本当に頑張ってくれた。」


「みんな、小未来に拍手を…」


教室中に響き渡る、

クラスメート達の拍手。


全く想定外の展開に戸惑いと恥ずかしさであたふたしながらも…

それまでの人生の中で味わったことの無いスケールの充実感が

僕の心の中を確実に満たしていくのがわかりました。


と、同時に

「…いやいや拍手をしたいのはこっちのほうだよ!」

今ここにいる皆と

今日という日まで頑張って来れた事に対する

ありがとうと感謝の気持ちで胸が一杯になり、

思わず目頭が熱くなって・・・


そのあとは、よく覚えていません(笑)


ただ、1つだけ明らかなこと。


「溢れるようなワクワク感の中で

全員の想いがひとつになって

たった1つのゴールを目指し

日々の活動に励むこと。」


この素晴らしさは

“何物にも代え難い”――


その思いは今でも、

僕の中の人生観、価値観に

大きく根を張って息づいています。