いぬの雑誌の「愛犬チャンプ」に、鳴海治先生の繁殖の話が載っていました。
 
  
    愛犬の本当のしあわせのカタチ きちんと考えてあげてる?
        
     「うちのコの子供がほしい」という話をよく耳にしますし、そう願う飼い主さんの気持ちもよくわかります。
     愛犬の子供・・・考えてだけでも顔がほころんでしまいます。
     でも、安易に考えないでください。犬は1回のお産で5~8匹の仔犬を出産します。
     1匹残したとしても、あとの仔犬はどうするのでしょう?全部飼うのですか?流通も知らずに
     買い取ってもらうのですか?また、すべての仔犬が健康体で生まれないかもしれません
     奇形や障害を持って生まれる場合もあり、程度によっては生かしているほうが不幸な場合もあるでしょう
     犬は安産だと思われがちですが、妊娠・出産は母体にたいへん大きな負担をかけます。
     犬種によっては難産や帝王切開が当たり前のケースもあります。
     その犬に、遺伝的欠点・欠陥はありませんか?
     それが遺伝してしまった場合、どのように責任をとるのでしょう?
     その昔、ゴールデンが流行った時、股関節形成不全の要素を持った犬からも出産させたために
     股関節の問題をかかえた犬が増えてしまったと言われています。他にもてんかん・膝蓋骨亜脱臼
     水頭症・アレルギーなど、先天的とも後天的とも判断のつきにくい問題が伴ってしまう可能性も
     つきまといます。また、愛犬がマウンティングをしているからと言って、性的欲求があると勘違いして
     それだけの理由で子供をとりたいと思わないでください。マウンティングは性的欲求ではなく
     順位の確認の場合が多いのです。
     
     それでも子供をとりたいですか?
     そもそも今いるその犬は繁殖目的で購入したのでしょうか?多くのブリーダーさんやペットショップは
     繁殖用とペット用を区別して販売しているものです。(そうでない繁殖所やショップもあります)
     ペット用は安価で繁殖用は遺伝的欠点がほとんどない事を前提に高価に流通されています。
     普通に店頭に並んでいた犬なら、繁殖用に適していないでしょう。
     自然の摂理からも考えられるのは、弱い生き物ほど子供を多く出産するということです。
     例えば、マンボウは1度に数億の卵を産みます。それは敵に襲われる・病気になるなどで淘汰されても
     最後に1匹だけでも残って子孫を残してくれればよいから。多く残りすぎても生態バランスがくずれ
     自分の食事の確保もできないほど危険が伴うのも自然の摂理。とうぜん心身ともに健康で
     病気になりにくく、身体の機能的にも骨格・筋肉のバランスがよく賢い個体だけが生き残る事が
     可能なのです。それが自然界の掟なのです。
     さらに群れを成す哺乳動物はリーダーだけが子孫を残す権利があり、病弱・身体的欠点や欠陥がある
     頭脳的でない、そして群れのメンバーから信頼されていない・統率力もなく協調性もない個体は
     必然的に子孫を残せないシステムとなっています。
 
                          ~愛犬チャンプ「わかって飼い主さん!」鳴海治より  (中略あり)
 
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