ふおんふおんふおんふおんふおん
(夜空に浮かぶ視点主の下に広がる低高度の山岳地帯の中心にある四方を断崖に囲まれた谷が人工的な無数の小さな灯りを織りなしており、煌めいて見える)


ヤマオモイ「光蟲達の明かりとはまた違った美しさだよね。僕が見てきた都の中でも、大きい方だなぁ・・」ふおんふおんふおん

テグゾ・テッサ「関心してないで。準備するよ。口開けて」かさかさかさ(視界の上から目の前をGのように這っていく)

ヤマオモイ「はぁ~~い」あ~~~ん(視界には写っていないが、あの口を開いた模様)

テグゾ・テッサ「くっさ!!ちょっとヤマちゃん!!ちゃんと歯、磨いてんの!?」(下から怒号が)

ヤマオモイ「どうやって磨くのさ?」ほわんほわんほわん

テグゾ・テッサ「木でブラッシングするとか、海水でブクブクするとか。ほら、もう一度、開けて」

ヤマオモイ「僕が頭に来て、君を飲み込んでも文句言わないでよ」あ~~~ん

テグゾ・テッサ「うわ・・虫歯だらけ・・・」

ヤマオモイ「早く」

テグゾ・テッサ「よいしょっ」


ブワッサブワッサ・・(視界の下から大タルを抱えたテッサが自分の翼で浮上してくる)


テグゾ・テッサ「虫歯の中に詰めてあったから、すごいくさい」ブワッサブワッサ(抱えているタルから顔をなるべく遠ざけながら)

ヤマオモイ「大事なものだから、なくさないように僕なりに「ロック」したのさ。そんなことより早く中身を開けて」

テグゾ・テッサ「はいよ」バッサバッサ(タルを抱えたまま視点主の頭の上に飛んでいく)

ヤマオモイ「人形は無事かい?」

テグゾ・テッサ「大丈夫。においもしない」くんくん(と視界の上から)

ヤマオモイ「よかった。それじゃあ、もう落とす?」ほわんほわんほわん

テグゾ・テッサ「ここからじゃ、さすがに遠いよ。もう少し下りれる?」

ヤマオモイ「やってみる」


ほわんほわんほわんほわん
(都市の灯りを見下ろしながら少しずつ降下していく)


テグゾ・テッサ「もうちょっと北。そこに外街がある」

ヤマオモイ「都市に落ちれば、いいんじゃないの?」ほわんほわん

テグゾ・テッサ「それじゃダメ。金持ち連中に取られちゃう」

ヤマオモイ「・・そっか・・・君は、そこで・・」

テグゾ・テッサ「そっ。だから、ラ・エメシスみたいに荒んだ土地でもへっちゃらってわけ。ヤマちゃんなら分かるでしょ?人間達が汚した場所ほど、嫌なものはない」

ヤマオモイ「よし、わかった。北に向かって下りよう」


ほわんほわんほわんほわん・・
(街の灯りと距離を測りながら慎重に降下していくと、都市の中心に聳え立つ宮殿群の姿が少しずつ見えてくる)


ヤマオモイ「うわぁ~すごいなぁ」ほわんほわん

テグゾ・テッサ「デスタミッタ・ジャマランだよ。邪龍教の礼拝堂にもなっているから、とっても大きいのさ。あたしもね、自慢じゃないけど、あそこの近衛兵をやっていた時もあるんだよ。短い間だったけど、初めて友人ができた場所さ」

ヤマオモイ「たまに戻るのかい?」

テグゾ・テッサ「この姿になってからはまったく。市民を驚かせちゃうだけだろ?だから、今回はヤマちゃんとアムちゃんの力が必要なのさ」

ヤマオモイ「・・・うん。みんなで成功させよう」


ほわんほわんほわん・・
(慎重に都市に接近していく視点主)


テグゾ・テッサ「おっと。もういいんじゃない。見張りに気づかれちゃう」

ヤマオモイ「緊張してきたタラー」ハラハラ

テグゾ・テッサ「大丈夫。アムちゃんもついてる。さぁ、いくよ」


ふぉっ!!
(視界の上から木彫りのアイルー人形が投下される)


フォオオオオオオオ・・・・
(街に向かって落下していくアイルー人形を目で追う視点主)


ヤマオモイ「風だ・・」ひゅうううう・・・

テグゾ・テッサ「しまった。ヤマちゃん!吸って!」

ヤマオモイ「よしきた!」


ずおおおおおおおおお
(視点主が大きく息を吸い上げると、落下中の木彫人形もまた浮かんでくる)


テグゾ・テッサ「角度!調整して!」

ヤマオモイ「ずごごごごごごごアセアセ」(吸引力で浮揚している木彫人形を捉えながら、その位置を微調整していく)


ふおっ!
(視点主は吸引を止めると同時に顎を上げて、浮揚している木彫人形をすくい上げるように投げ飛ばす)


フォオオオオオオオ・・・
(都市の北方へ落下していく木彫人形)


テグゾ・テッサ「ナイス!ヤマちゃん♪」

ヤマオモイ「コツは掴んだ。どんどんいこう!」


ふぉっ!
ずごごごごごごごご
ふぉっ!
ずごごごごごごごご

(上からテッサが投げる木彫人形を吸っては角度を微調整しながら外街側に落下させていく視点主)


テグゾ・テッサ「その調子!」ふぉっ!

ヤマオモイ「それぇ!」ずごごごごごご!


ヒュオオオオオオ!!
(次の瞬間、北側より強めの風が吹き、浮揚していた奇面族型の木彫人形が南側へ大きく飛ばされてしまう)


ヤマオモイ「しまった!軌道から外れた!」

テグゾ・テッサ「出番だよ!アムちゃん!」


としゅ~~~~~~~ん
(視点主の頭上から赤い発煙筒が高く上がっていく)


ヤマオモイ「頼むぞ・・アムちゃん・・!」としゅ~~~~~~ん(赤い光を見上げながら)



キューーーーーーーーーン!!
(次の瞬間、遥か遠方より高音と共にソニックブラストが飛んでくる)



ヤマオモイ「うわあああああアセアセ」グラグラグラ!!(その衝撃により視界が揺れる)

テグゾ・テッサ「下を見て!!ヤマちゃん!!」


フォオオオオオオ・・・・
(北側より飛んできたソニックブラストによって見事、外街側への軌道を確保する木彫の奇面族人形)


ヤマオモイ「ふぅ~~~~・・あぶなかったタラー

テグゾ・テッサ「さぁ!次はまとめていくよ!」



ふぉっ!
ずごごごごごごご!!
キューーーーーーーン!!

(テッサがばら撒いた木彫人形達は、視点主による吸引でまずは角度調整、そして遠方からアム・インファーナルによるソニックブラストを受け、見事、外街側へと落下していく)



ヤマオモイ「すごいや!!メリークリスマス!!」

テグゾ・テッサ「なにそれ?」

ヤマオモイ「そう言って、みんなで祝うんだって!!僕も初めて叫んだ!!」

テグゾ・テッサ「もう!そういう大事なことは最初に教えてよ!」

ヤマオモイ「ごめんごめん。アムちゃんには伝えたんだけど・・さぁ、テッサちゃん!ラストスパートだ!」

テグゾ・テッサ「最後の一個だよ!これはあたしが作ったやつ・・・それ!メリークリスマス!!」ふぉっ!


ふぉるるるるるる
(視点主の頭上から、不細工なハーフ・ドラゴンの人形が投下される)


ヤマオモイ「ププ・・あれを拾った子はラッキーだね。そりゃっ!!」ずごごごごごご

テグゾ・テッサ「いけ!アムちゃん!」



キューーーーーーーーン!!
(浮揚しているテッサ人形がソニックブラストの風に乗り、外街へと落下していく)



テグゾ・テッサ「メリー・・・クリスマス・・・」

ヤマオモイ「やったね!大成功だ!」

テグゾ・テッサ「そうだ。ヤマちゃん」

ヤマオモイ「なに?」

テグゾ・テッサ「都のみんなにも教えてあげたら?」

ヤマオモイ「・・よぉ~~し。そしたら、みんな一緒に・・・・せぇ~~~のっ!」





メリークリスマス!!
(遠方から覇竜の高周波による声も)






素敵なクリスマスをありがとう・・




ヤマちゃん、アムちゃん










ちゅんちゅん ちゅちゅんちゅん



蒼井ちゃん「なんてパワフルでワンダフルなクリスマスエピソードなのかしら♪」パチパチパチ(翼の手で拍手喝采)


ヤマオモイ「ほんに。あの頃はワシもアムちゃんも若かったからのぉ~。ほっほっほっ」


ゼルベス「・・・・・(おじいさんに笑顔が戻ってよかった・・・それにしても、種を超えた素晴らしいお話しだったなぁ・・)」ぐすん(懸命に竜のナミダを堪える炎王龍の涙袋を下から支えるパノ)


まさひこ「ネェ、その後、都での話は聞きましたか?」


チェルシー「そうにょ!子供達にプレゼントが届いたのか気になるにょ!」

バルバラ「大人達が拾ってしまっている可能性もあるわよね・・」


フワ吉「なぁ~教えておくれよ~!いいだろう~!?」ブーブーぴよぴよ

ヤマオモイ「ほっほっほっ。それな。その後、テッサちゃんが扮装して、パパグラーナに行ったみたいなんじゃが、東部にも、ワシらが落としたプレゼントの話題が広まっておったそうじゃ。その噂によれば、朝起きた子供達が、こぞって争奪戦をしていたそうじゃ。もちろん、夜のうちに人形を拾った大人達からも奪い取っていったそうじゃよ」

フワ吉「フォーーッ!!やったね!!そうでなくっちゃ!!」ぱぁ~~んハッ(乗っているまさひこの頭を翼でおもいっきりひっぱたく)


むにっ(ヤマオモイの唇が内側より少しだけ持ち上げられる)


BBB「アヤのお手柄3トリオだな」カラカラカラ・・(片手で重たいヤマオモイの唇を持ち上げている彼の後ろから、UBUが乗っている車椅子を押してくるボニーと共に、同じく車椅子に乗っているロイを押してくるコニー、その後ろからはトド美の姿も)

ヤマオモイ「なんじゃ、聞いておったのか」しょるるる(触手のようなお手を口元にもっていき、体内にいた一同をその上に乗せて下におろしてあげる)


トド美「お昼寝しようと思ってたんだけど、すっかりお話に夢中になっちゃった」ぱちくり(目を爛々させながら)


ボニー「中は声が響くから、ちょっと頭がガンガンするけど、そんなの気にならないくらいの思い出話だったよ」ぽりぽり(ボサボサな頭を掻くとその中から気品溢れるマダムコオロギが出てくる)

セレストおばさん「ほら、言ったろ。テッサは悪い子じゃないってね」

ボニー「うん・・彼女のことを疑っていた。今度会ったら、優しくするよ」ぽりぽり


コニー「お話だけ聞いてると、UBUさんみたいな人だにゅ」うんうん(と頷く一同)


ロイ「それからも皆さんでクリスマスを?」

ヤマオモイ「いや・・・あれが最初で最後のクリスマスじゃった・・」

パノ「・・・・・・」イッイッ(聞け、とゼルベスを肘で)

ゼルベス「・・・なにかあったのか?(もう!こんな役ばっかり!)」

ヤマオモイ「そのクリスマスの翌年、竜機兵がやってきた。竜大戦が、このアヤでも繰り広げられるようになったのじゃ」


・・・・・・・・・・・・・・
(一同、しんみりしてしまう)


トド美「でもさ、クリスマスの風習は今でも続いているよ」

ヤマオモイ「そうなのか?」

トド美「うん。人間界の流行に詳しいヤッ君おじさんから聞いたもん。パパグラーナにはサンタさんもいるし、竜信仰が強い地域には、竜の仮面を被ったサンタさんもいるみたいだよ」

まさひこ「おじいさん達の起こした奇跡をきっかけに、アヤ全土に風習が定着していったんだネ」

ロイ「では、首都で起きた奇跡の伝承は、大戦中も受け継がれていたということになりますね」ふむ・・

トド美「辛い時こそ、癒やしが必要だって。お父さんが言ってた」

チェルシー「おじいちゃま達がアヤにクリスマスをプレゼントしたんだにょ♪」

バルバラ「あら、うまいこと言うわね。まったくその通りだわ」そうだそうだ!(ゼルベスも「バレないように」同意しながら頷いている)

ヤマオモイ「・・・・・・」ぽりぽり

ロイ「あ、そうだ。出てくる途中、これを発見しました」がさごそ


スッ(不細工なタコみたいな木彫り人形を差し出す)


ヤマオモイ「それは・・」

ロイ「歯周ポケットの中に挟まっていましたよ。どうぞ」にこっ

ヤマオモイ「無くしたとばかり思っていたのじゃが・・・ありがとう」(あのお手の先端に乗せられた人形を感慨深げに見下ろす)

パノ「・・・・・・」イッイッ(なんか気の利いた言葉をかけてやれ、同じ古龍なんだから、とゼルベスを肘で)

ゼルベス「・・・・(もう、パノったら!!ビーにふろう・・)」ぽすん(そっと尻尾を伸ばし、あの筆先のようなフワフワで黒猫の頭を)

BBB「ん・・・そうだな・・・初めてのクリスマスから何年・・・いや、何百年経っちまったのかは知らねぇが、じいさん達の思いは、今でもアヤの心に刻まれている。それでいいんじゃねぇの?」うんうん(とゼルベス&パノ)

ヤマオモイ「そうじゃな・・・・天国のアムちゃんもまた・・・」

トド美「あれ?知らないの」

ヤマオモイ「はぁ?」

トド美「覇竜のおじいさんも生きてるよ」

ヤマオモイ「えええええええええ!!!!」


こてぇ~~~~~んダッシュ
(大声の風圧で一斉に倒れるネコ達とパノ。ゼルベスとまさひこは耐え凌ぐ)


ヤマオモイ「なんで黙っておったのじゃ!!」ぷんすかムカムカ

BBB「仕方ねぇだろ?じいさんが寝てばっかいたんだから」よいしょっとな・・(と起き上がりながら)

ヤマオモイ「今はどこに!?」

ボニー「王妃様の軍隊と一緒に、ラ・エメシスに向かって出発したよ。テッサも助けに行った」

ヤマオモイ「・・・そうか・・・アムちゃんと・・テッサちゃんが・・」

セレストおばさん「また、三人一緒にクリスマスを過ごせるといいね、大家さん」

ヤマオモイ「・・ワシは・・・二人を置いて・・・・」つう・・


ぱしゃ~~~~~~~んアセアセ
(溢れたナミダの雫が下にいるUBUに浴びせられる)


トド美「びしょ濡れになっちゃった」ぺろぺろ(濡れたUBUの髪を舐めてあげる)

ヤマオモイ「おやおや。これはすまなんだタラー

BBB「・・・・・・」そぉ・・(俯いているUBUの顔を下から覗く)


すやすや・・


BBB「フッ・・大丈夫だよ。気にしちゃいねぇとさ」さわさわ(濡れた前髪を肉球で直してあげる)

チェルシー「おじいちゃま」つんつん

ヤマオモイ「ん?」

チェルシー「世界はまだまだあたちを楽しませてくれる」(まんまるな目で見上げながら)

ヤマオモイ「??」

チェルシー「姫姉ちゃまの口癖にょ。生きていれば、楽しいことがあるって。だから元気出すにょ」

ヤマオモイ「ふふ・・・そうじゃな。さ、みんな、おいで」しょるるるるる(あの長いお手を二本伸ばして、みんなを包み込む)

チェルシー「早く平和になるといいにょだ」ぎゅううう

まさひこ「ダネ。そのために、鉄平達が頑張っている」ぎゅううう(少し照れてるゼルベスと密着しながら)

ボニー「テッサ達とも、すぐ再会できるさ」

ヤマオモイ「・・・・・・・・・」


ぎゅっ(木彫人形を強く握りしめるように手を丸める)


お~~~~~い(お花畑エリアの向こう側よりキャメロンを中心に雪左、キンババ&ヴィルヘルム、そして吾郎とおトキがやってくる)


ボニー「採取組が帰ってきた」お~~~い、お食事にしようぞ~~

チェルシー「しょれを聞いたら、なんだかお腹が急に空いたにょだ」ぐうううう(そんな彼女のお腹を撫でてあげるパノ)

フワ吉「今日もごちそうだ!!やった~!!天空の島最高!!ピヨピヨピ~~♪」バサバサバサバサ!!(まさひこの頭の上から飛び降りていく彼に続く一同)

BBB「だってよ。島を悪い奴等から守るためにも、あんたが必要なんだ。テッサが黙って出発したのも、あんたのことを思ってまでだ。チェルシーも言ってたろ?生き残れば、それだけ奇跡を起こせるチャンスも増す。そして、あんたは今も奇跡を起こし続けている」

ヤマオモイ「ワシにできることがあるかのぉ・・」

BBB「焦るなよ。あんたは俺達に・・・いや、全大陸にとって大切な存在なんだ。少なくとも、今はまだ、出番じゃねえ」キコキコキコキコ(UBUの車椅子を押していく)

ヤマオモイ「・・・・・・・・・」(木彫り人形を見つめる)



どうかな。ヤマちゃんと同じ種族を見たことないから、わかんないけど、さっきのル’ヴォーの反応といい、たぶん、ヤマちゃんはスペシャルな存在だと思うよ。そのうち、才能が開花するさ。あたしはそう思う



ヤマオモイ「・・・・・・・」こくり

チェルシー「おじいちゃまもこっち来るにょだ!!おっと!でもお花には気をつけるにょだぞ!!」ガヤガヤガヤ(採取組がとってきた恵みの素材を手にとったりしている一同を上からボケっと見ている恐暴竜と炎王龍)

ヤマオモイ「ワシにはワシの役目がある。じゃな、テッサちゃん。アムちゃん。じゃが、もしも、二人に助けが必要な時は・・・」


ほわほわほわほわ・・
♪~~~~~~~~~~~~

(お花畑に気を遣って少し浮きながらみんなのもとにいく浮岳龍。そんな一同の上をブルーディーヴァがクリスマスソングを歌いながら旋回していく)



クリスマスベルRecollection外伝~X'mas SP
アヤの聖夜を舞う浮岳龍と半竜の狩人/完







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年内のストーリーモードは今回でおしまいだよ。年末年始の予定については、近々、中継ぎ記事にて公開するからね。それじゃあ、メリ~クリスマ~ス♪

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