~エル・ディアラ・サンドリア、マーケットエリア....

ワァアアアアアアアア!!
イ~~~ヒッヒッヒッヒッ♪
(市場を逃げ惑う市民達に紛れながら、赤いベールを顔にかけた赤い民族衣装を着た双子が共に背中をまるめての「ザ・幽霊スタイル」のつま先立ち歩きにて、長老府へトコトコ向かっていく)



ゾフィ「都の人間なんざ、どこの大陸でも同じだな。たかがモンスターが数頭現れただけで、この騒ぎだ」イ~~~~ヒヒヒヒヒ!!(薄らバカ笑いの高揚と共に、つま先立ち歩きのスピードもUPする。そしてまったく同じ姿勢、薄らバカ笑いにて並走してくる姉の姿も)



ユーリィ「・・とっとこ・・家の中に引きこもって・・守られて暮らしていることに・・感謝すべき・・」すてててててて(更にスピードを上げながら長老府の前へ)


ひぃ~~重たいアセアセ(例の三人組の受付嬢達が見るからに「金目のものや貢物」がたくさん入った木箱を運搬スタイルで抱えながら長老府の中より外に出てくる)

受付嬢A「あ~落ちた!」ぼろん(木箱より、でっかい見るからに安っぽい鉱石がトップについたネックレスが)

受付嬢B「そんなのいいわよ。早く早く」ふか~(咥えタバコで木箱を運搬スタイルで)

受付嬢C「どうせ、あいつからでしょ?地下で見張りしてる、アゲルゾンの下っ端さん」ひぃひぃタラー(ネコの人形やらが飛び出している木箱を)

受付嬢A「よく知ってるわね?あ~~~やっぱり偽物だった!」ぷんすか(と地面に落ちている「割れたネックレス」をぶん投げる)

受付嬢B「割れたネイルの方が価値あるかも・・って、じゃあ、これも安物か」(と、咥えタバコで指差す木箱の中から飛び出てる、キラキラ鱗状のポシェット)

受付嬢C「期待するからよ。私なんて、もらったその日に売った。2Zだったけど、ないよりマシ」やれやれ

ゾフィ「よぉ。ごくろうさん」すててててて

受付嬢A「あ、いいところにきた!」

受付嬢B「闘技場にモンスターが出たってほんと?」きゃあああああ(と逃げる女性達をぼうっと見ながら)

ゾフィ「ああ。しかも古龍種二頭に未確認モンスター一頭ときたもんだ」

ユーリィ「・・もう・・この街も・・終わり・・なんて・・」イ~~ヒヒヒヒヒ(ザ・幽霊スタイルの両手をさらに折り曲げながら脅かす)

受付嬢C「じゃあ早く逃げなきゃ!!・・・って、どこ行けばいいんだろ」(真顔で)


いいから早くしろアセアセ(と、例の応接間のドアを開けながら出てくる、見るからに会計士っぽい男)


ゾフィ「あいつら・・逃げ足だけは早いな」こそっ(と姉の耳元で)

受付嬢A「なぁ~にやってるんですかぁ~?」

会計士A「ああ、この一大事だってのに、金庫を運んでいこうなんてバカなこと言ってるんだ」

ゾフィ「ほぉ~~~~~~」(にんまりしながら)

会計士B「ダメだ!とてもじゃないけど持てない」ひい~タラー(と、もう一人の仲間と共に細い腰を叩きながら部屋の外に出てくる)

ゾフィ「もたもたしてるとモンスターが来ちまうぞ」

会計士C「む・・君達は決闘裁判の・・」

ゾフィ「ありゃ~相当やべぇぞ。あんたらも早く逃げろ。じゃあな」ぐいっ(姉の手を引っ張って外に出る)

ごくり・・(つばを飲み込む長老府のメンバー)

会計士A「金庫はロックされてるし、例えモンスターに踏まれても壊れはしないさ。それより、今日の掛け金を守らないと」グッ(片手に握るモコモコした袋を強調させながら)

受付嬢A「入れていけばいいのに」

会計士B「鍵はカトゥッロ様だ」やれやれ

受付嬢B「どこにいるの?」

会計士C「置いてきてしまった」きっぱり

受付嬢C「・・ここで待つのは危なくない?」きゃああああ(と逃げていく市民達の声が外から)

会計士A「カトゥッロ様は宮殿に向かうはずだ。地下に逃げれば安全だからな。我々も急ごう」

受付嬢A「げっ。地下に行ったら、あいつがいるじゃん」

受付嬢B「彼氏に返品するチャンスよ。さぁ、行きましょう」


それぇ~~~~~~(長老府より勢いよく出てきて逃げていく一行。受付嬢達は抱えている木箱から貢物をぼろぼろ落としながら)


イ~~~~~ヒヒヒヒヒヒ(そんな光景を人んちの陰から覗いている双子の姉妹)


ゾフィ「鍵はこっちにあるんだよ、バ~~カ」

ユーリィ「・・でも・・今日の掛け金は・・持ってかれた・・」しょんげり

ゾフィ「これからいただく金にベッドしたと思えばいいさ。ほれ、いこうぜ」


イ~~~~~ヒヒヒヒヒヒ(人目を気にしながら高速つま先立ち歩きにて、長老府に潜り込む双子の姉妹)

イ~~~~~ヒヒヒヒヒヒ(そのまま迷いなく応接間に向かっていく双子の姉妹)

イ~~ヒ・・・ヒッ?(と立ち止まる姉)

イッイッ(と早く来るよう促す妹)

ヒ~ヒ~(と、壁際に置いてある大タルを指差す)

イ~~?(と、大タルに近寄る妹)

パカン・・(大タルの蓋を開ける姉)

ぷぅ~~~~~ん(中から臭みが)

イッアセアセ(鼻をつまむ妹)

ヒ~ヒ~(と、大タルを持つよう指示する姉)

イ~、ヒ~、イ~、ヒ~(と呼吸を合わせながら大タルを持ち上げ、そのまま応接間の中に入っていく双子の姉妹)

パタン(姉が外を警戒しながらドアを)


ゾフィ「くっせぇタル。受付嬢達がゴミ箱に使ってやがったな。見ろよ、割れたネイルの残骸が、散りばめられた鉱石みたいになってやがる。溶かして固めれば、宝石だって言って、売れるかもしれねぇぞ。で、なにすんだっけか?」

ユーリィ「・・彼の指示通り・・タルに入れて運ぶ・・」

ゾフィ「うんだな。さぁ~~てと・・・」ポキリポキリ

ユーリィ「・・合って・・ますように・・」スッ・・(太めな鍵がトップについているネックレスを懐より取り出す)


むぅ・・(と、レバーハンドル&ダイヤル&鍵穴タイプ式の重厚な黒い金属で出来た金庫の前にしゃがみ込む姉妹)


ゾフィ「こっちゃ~モノホンの鉱石だな。グラビが食っても消化できないかもな」こちんこちん(裏拳で)

ユーリィ「・・ダディなら・・いけるかも・・」こちんこちん

ゾフィ「ダイヤルが先け?」むぅ~~

ユーリィ「・・この通りに・・」ほれ・・(鍵に刻まれているナンバーを妹に見せる)

ゾフィ「い~~っと・・・」キリキリキリ・・キリキリキリキリ・・(慎重にダイヤルを)

ユーリィ「・・で・・鍵を・・・やる・・」ブスッ!!


ガチャガチャ・・ガチャガチャ!!(一回、回してみても駄目なので次は強めにやってみるお姉ちゃん)


ゾフィ「あんだよ!!開かねぇじゃねぇか!!クソ肉まんの奴め!!ああ、ちきしょう!!心底悔しい!!ああ悔しい!!」ガーーーンハッ(靴の裏で)


ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴゴゴゴゴゴ・・!!
(金庫が小刻みに重みのある「謎の揺れ」をみせながら扉を開いていく)


ゾフィ「おおおおお・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ!!(目をまんまるくしながら顔をくっつけ合って金庫を覗き込む姉妹)


サツタバァ~~~~ン!!
(と金庫いっぱいに詰まっている札束んドリームが光って見える)


ユーリィ「・・オタカラ・・GET・・」イ~~ヒヒヒヒヒヒ!!(真顔で笑いながら妹と抱き合う)






「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights







モワモワモワモワモワモワ・・・(砂塵漂う五稜闘技場の一辺にあたる客席エリアがまるごと損壊して出来た大きなゲートの向こう側に立つ滅尽龍)


ル’ヴォー「・・・・・・・・・・・・・・・・」ドスン・・(並木道を踏み潰しながら一歩前に出て、目の前に広がる灰色の市街地を眺めている)


コズンダ「これまでル’ヴォーがエル・ディアラ・サンドリアを襲撃したという記録はない。それはなぜか。安息の守護者となった王が君臨していたからか?」(玉座にふんぞり返り、滅尽龍を見つめたまま、顎に手をあてながら横にいるギルドナイトに問いかける)

シリウス「表向きはな。邪龍教徒が作り上げたシステムに過ぎない。あいつはお前を貶めるために派遣されてきた。つまり報復だ。問題は、それが誰の意図によるものなのか・・」

コズンダ「その答えは、ラ・エメシスにある。お前達の目的もそうだろ?」フッ・・

アンソニー「お互いの意見が一致したところで、今をどうするか考えるべきだ。もっと復旧が大変になる前にね」


ゲンス・ゴンス「おい!これでもまだ見物していくつもりか!?」ドサーーーーン・・(客席の一部が崩れ落ちてくると慌てて、それを避けるダニーとカリサの姿も)

ラインハルト「そろそろだと思うんですけど・・」グイッ(ミサキによって後襟を引っ張られ崩落から回避)

フェットチーネ「恐怖で頭がおかしくなっちまったか!?アジャリナ!!今のうちに逃げるんだ!!」(アリーナの真ん中で上を向いている棘竜に向かって叫ぶ)

アジャリナ「ダメね!!このまま、あいつを放っておいたら、都まで破壊されるね!!」


ン~~~~・・・・くんくん


イェル・ミナ「大丈夫!?」(身構えるセフィティスとハンギルのもとに駆け寄ってくる)

セフィティス・ファルザーム「アジャリナの言う通りだ。なんとかしてあいつを闘技場に留めておかないと、市民が皆殺しにされる」

イェル・ミナ「敵視をこっちに向けるのよ」ザッ(ル’ヴォーを見ながら身構える)

ダル・ハンギル「ぬけぬけとよく言う。どこまでが計画なんだ?」

セフィティス・ファルザーム「え・・」

ダル・ハンギル「この女は、こうなると分かっていて、練兵場のモンスター共を逃がした。そうだな?イェル・ミナ」

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・」(その右腕で怯えるクク)


モワモワモワモワ・・(損壊した五稜闘技場の壁に手を置きながら、都の様子を眺めている滅尽龍ル’ヴォー)


ル’ヴォー「・・・・・・・・・・・・」きゃあああああ!!(逃げ惑う市民達を見下ろしている)


セフィティス・ファルザーム「まずいぞ」


ル’ヴォー「ム~~~~~」ドスン・・



シオン「こらぁ~~~!!あなたの相手はこっち!!戻ってらっしゃい!!」


ドスン・・(気にもとめず歩き出す滅尽龍)



ミオン「相手にもしてくれないミョ」キィ~~~~ッ!!(たっかい声で怒るシオン)


肉まん君「ジーク。お前なら、あいつの興味を引くことができるんじゃないか?」


ジークガルム「やろうとしているんだが、どういうわけか力を出しにくい」


アジャリナ「ドム!!あいつを止めるね!!」

フェットチーネ「待て!!」


ドスンドスンドスンドスンドスン!!
(滅尽龍目掛けて突進を仕掛ける棘竜)


ル’ヴォー「ム~~~~~~」ドスンドスンドスン!!


フオン!!
(滅尽龍は突進してきた棘竜の推進力を利用しながら下手投げの要領で投げ飛ばす)


ドシャーーーーーーーン!!
(建造物を破壊しながら倒れる棘竜の頭から吹き飛ばされるアジャリナ)


アジャリナ「あ~~~ん、クソぉ!!さっきから、一体、どうしちまったね、ドム!!」きゃああああああ!!(瓦礫の山の上にペタンと腰を下ろす彼女の周囲からは市民の叫び声が)


肉まん君「どういうことだ?」

ジークガルム「あの棘竜も同じ感覚のはずだ。なぜかあの古龍の前では、俺達の力が発揮できない。まるで封じられているようだ」え~~~??(とミオン)

シオン「・・だから黒い飛竜も逃げた・・・・」


ボコン(瓦礫の山に埋もれていた首を引っこ抜く棘竜)

アジャリナ「こりゃ、ドム!!あんな奴、早くぶっ飛ばすね!!」ぷんすかムカムカ

ン~~~~~~~~・・(再び空を見上げる棘竜ドム)


ドスン・・(市街地の方に向かおうとしている滅尽龍)


ダル・ハンギル「追うぞ」ザッ

シオン「私達も行きましょう」

ハロルド「待って!」(同じく空を見上げながら)

シオン「何?まさか、まだ来るって言うわけ?」



ビュオオオオオオオオ!!
(空の向こう側より、紅金色に煌めく翼を広げながら飛んでくる龍)


シオン「あれは・・・・」

フェットチーネ「スターマイン!!」

ラインハルト「ほらね。僕の読みが正しかった。さて。形勢逆転といき・・・」



ビュオオオオオオオオ!!
(闘技場の真上をすっ飛んでいく星竜)



ラインハルト「え・・・」


ミオン「行っちゃったミョ」ビュオオオオオ・・・・・


フェットチーネ「読みがなんだって?」じーーーっ

ラインハルト「ええええええ」


To Be Continued





みんなの激アツ一票でしっかり応援してほしいミャ♪

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第217話 「どうぞぉ~?」

3/21(月)0時更新予定

作者は最近、ちいからのメリット(泡タイプ)で頭をゴシゴシしているんだミョ

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