ひい~ひい~(闘技場内の一階通路をミサキに支えられながら、ひいこらと小走りしてくるラインハルト)
ラインハルト「い~、あれだけ人がいたのに、い~、みんな無事に逃げたようですが、い~、どさくさに紛れて事件が起きていても、い~、おかしくないですね」へこへこ
グラグラグラグラ・・(ひいこら小走りしているラインハルトが向かおうとしている先の天井が)
ぐいっ(知らずに進もうとしているラインハルトの後襟を引っ張るミサキ)
ラインハルト「うげぇ~~」
ゴシャ~~~~~~~~ン
(次の瞬間、天井の一部が崩落してくる)
ラインハルト「・・・どうも」スッ(さも予期していたかのように襟をカッコつけながら)
そろぉ~~・・そろぉ~~・・(崩落した瓦礫の横をくぐり抜けていくラインハルトとミサキ)
ラインハルト「派手にやっているようですね・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・(言ってるそばから闘技場全体が揺れる)
タッタッタッタッタッ(瓦礫を抜け、光が差し込む入場ゲートを通ってグラウンドに出るラインハルト&ミサキ)
ラインハルト「さて・・」ヒョウウウウ・・・
ぐいっ(またしてもラインハルトの後襟を引っ張るミサキ)
ラインハルト「うげぇ~~」
ズサーーーーーーーーン!!
(ラインハルトの足元に突き刺さってくる、緑色の妖気を放った奇王剣)
ラインハルト「これって・・」お~~~わぁ~~~・・
ぐいっ(三度ラインハルトの後襟を引っ張るミサキ)
ラインハルト「うげぇ~~」
ずでぇ~~~~~~~~~ん
(空中から尻もち落下してきたチャチャブーフェイクの大男)
ゲンス・ゴンス「いてぇ!!あの野郎!!」ゴイン(奇王剣【ゲンス・ゴンスの戯れ】を急いで抜いて走っていく)
ラインハルト「ええ・・・・」
フォーーーーーーン!!
ギョルルルルルルル!!
ギャリリリリリリリリリ!!
(ゲンス・ゴンスが向かう先、アリーナ中央に立ち塞がる滅尽龍に双剣ダガーを振りかぶりながら飛びかかっていくセフィティスを筆頭に、足元からはウォーハンマー&バスターソードを両手に回転斬りで突撃していくハンギル、そしてエアダッシュ高圧廻填斬りで頭部に斬りかかろうとしているシオンの勇姿が)
ダーーーーーーン!!
ズガーーーーーン!!
ズゴーーーーーーン!!
(滅尽龍は襲いかかってくるハンターに対し、まず右手でセフィティスを薙ぎ払い、続けて、左キックでハンギルを蹴り飛ばし、最後は頭突きでシオンを吹っ飛ばす)
どりゃ~~~~~・・・・ぎゃああああああ・・
(最後に斬りかかっていったゲンスは滅尽龍の容赦ない尻尾叩き付けによって、あっけなく地面に「うつ伏せ棒状態」で埋もれての一乙確定状態に。その光景をぼけっと見ている棘竜の姿も)
ラインハルト「四人がかりでも・・・」
??「よくやってる方さ」
ラインハルト「え・・」ちら・・
ダニー「俺達に至っては、近づくことも許されなかった」うんうん(と頷くカリサと彼は、頭もボサボサで服もなんだか擦り切れており、赤土の地面には滅尽龍の鋭い棘が何本が突き刺さっている)
カリサ「うちのボスも登場だけは勇ましかったけど、ぶん殴られて、あっけなく一乙」やれやれ
ラインハルト「お察しします」
フェットチーネ「なんで戻ってきた?」タカラッタカラッ(ルカに跨りながら)
ラインハルト「あなた達も一緒に連れて行かないと、コズマさんが悲しむからです」にこっ(その頬を握り拳でグリグリする姐さん)
コズンダ「こんなものか?」(目は闘技場に向けたまま、自身がふんぞり返る玉座の横に立つシリウスとアンソニーに向かって)
アンソニー「僕らもいった方がいい?」ちら
コズンダ「違う。あいつのことを言っている」
ル’ヴォー「ファ~~~~あ・・・」ボリボリ(あの爪でお腹を)
アジャリナ「みんな無事か!?」ドスン・・ドスン・・(棘竜の鼻棘に掴まりながら)
セフィティス・ファルザーム「こっちは平気だ!将軍、大丈夫ですか?」ザッ(肩をおさえたまま片膝をつきながら振り返る)
ダル・ハンギル「なめた真似を。今度こそ仕留める」ガンッ(損壊している客席より起き上がり、肘で瓦礫をどけながら)
シオン「うう・・いったぁ~~・・・あの石頭め・・!」ブンブン(同じく客席の瓦礫に埋もれながらおでこをおさえている)
ジークガルム「お前もな」(ハロルドを乗せた蒼きガルクが傷ついた盟勇を心配するように見下ろしている)
ハロルド「そうそう。でこは割れちゃいねぇ。ほれ、秘薬」ぽいっ(と、それを投げると、口を開けてキャッチするシオン)
シオン「あむあむ・・・滅尽龍なんて、噂だけで狩猟したことないんだから、しょうがないでしょ?それに相手は伝承レベルなわけだし。あ~~っ邪魔!」ドスン(瓦礫をどけながら起き上がる彼女の横では、ミオンが癒しの果実に手持ちのじょうろ(オリジナルだろう、ぞうさんならぬガムート型の木製じょうろ)で、「ちょろちょろ」と水をあげている)
ハロルド「それ、あっちにもあげたら?」(遠くでうつ伏せ棒状体で倒れているゲンス・ゴンスを遠い目で見ながら)
ミオン「絶対やだミョ」ちょろちょろちょろちょろ・・ポワん(とハート型の果実が実る)
アンソニー「確かに強いけど、伝承から抱く恐怖感はない。普通の闘技場ハントって感じ」ふぅ~~
シリウス「そこまで追い詰めていないからだろう」やれやれ
ホホ~ホッホッホッホッホッ!!
(VIP席の真向かい、五角形な闘技場の底辺にあたる半壊した客席エリアのトップにて、仁王立ち笑いかましているドボルヘルムの囚人。もちろん上半身裸も継続)
ミオン「デスカーブーだミョ」ホホ~ホッホッホッホッホッ!!(と笑う彼を死んだような目で見上げながら)
シオン「助太刀もしないで何やってんだか」
カーブー「何(なに)とな!?ハントは四名まで!!その掟を守っているだけぞ!!」ホホ~ホッホッホッホッホッ!!
シオン「すごい。悪口は聞こえるみたい」うんうん(と興味深そうに頷く愛オトモ)
カーブー「これ!!滅尽龍!!」
ル’ヴォー「ファ~~~~~あ・・」ボリボリ
シオン「まったく相手にしてない」ププッ(と笑うミオン)
カーブー「むぅ~~~~」よっ(と、損壊した客席を飛び移ってくる肉まん君とイェル・ミナ)
肉まん君「手も足も出ないってか?」シュタッ
イェル・ミナ「こわくなったんでしょ?」シュタッ
カーブー「ふん。俺には考えがある。まぁ、見てんしゃい」
肉まん君「ほぉ~~」(と、イェル・ミナと共に腕を組んで観察)
カーブー「やい!!滅尽龍!!調子に乗っていられるのもここまでだぞ!!」
ル’ヴォー「・・・・・・・・・」こっくりこっくり(再び立ったまま眠くなってる)
カーブー「やるな。まるで俺みたいなやつだ」ぐぬぬぬぬ
イェル・ミナ「ル’ヴォーよ」
カーブー「・・やい!!ル’ヴォー!!起きろ!!バカ!!」
ル’ヴォー「ハッ」
シオン「嘘。起きた」
カーブー「ル’ヴォーよ!!その者達では役不足だろうに!!どうだ!?俺とデュエルで決着をつけようじゃあないか!!」
シオン「聞くわけ・・」
ル’ヴォー「ム~~~~~?」
ミオン「興味あるみたいだミョ」
シオン「うっそ」(目をまんまるに)
カーブー「新王!!」
コズンダ「ん?」
カーブー「原告、カーブーは、被告人である滅尽龍ル’ヴォーと決闘裁判を望みます!!」
ハロルド「自分が訴える側なんだ」
ミオン「相手はなんの罪ミャ?」
シオン「かっこつけたいだけよ」ふんっ
コズンダ「ハハッ!おもしろい」
セフィティス・ファルザーム「コズンダ様が笑った・・・」
コズンダ「楽しませてみろ!!デスカーブーよ!!」バッ(右手を払う)
カーブー「感謝いたす!!というわけだ、ル’ヴォー!!」
ル’ヴォー「ム~~~~~~?」
カーブー「そうだろう、そうだろう。俺がこわかろうに。さぞ、こわかろうに」うんうん
ゲンス・ゴンス「今のうちに逃げるか?」よたよた・・(ダニーとカリサに支えられながらラインハルトのもとに)
ラインハルト「う~~~~ん・・・もうちょっと」
イェル・ミナ「どうするつもり?」
カーブー「あなたは俺なんかより、彼氏さんのところに行ってあげんしゃい」しっしっ(それを受け、心底嫌そうな顔するイェル・ミナ)
肉まん君「よほど自信があるようだ」やれやれ(とイェル・ミナと共に)
カーブー「あいつは、さっきのUNKNOWNに反応した。天彗龍然り、強者じゃないと駄目なんだ」
イェル・ミナ「それが自分だっていうわけ?」
カーブー「まぁ、待ちんしゃい。ならば、俺が、UNKNOWNになってやろうぞよ」
ミオン「デスカーブーが何を考えているか分かるミャ?」
ハロルド「吐き気がするくらいの英雄願望と自己顕示欲」やれやれ
カーブー「ええと・・・UNKNOWN、UNKNOWN・・・・どんな感じだったけかな・・・黒くて竜で、ええと・・」(悩んでいる彼を覆う黒い影)
肉まん君「悪いけど、先にリタイヤさせてもらうぜ」バッ(イェル・ミナと共にカーブーを中心に左右に飛び散る)
クク「グッドラック。デスカーブー」
カーブー「ええ?」(実にバカな顔で上を見る)
グオオオオオオオオ!!
(ガテラスボイスのようなヘビーな咆哮をあげながら右腕を大きく振りかぶりながら空中に浮かんでいる滅尽龍)
カーブー「げっ」
ラインハルト「あれは!破棘滅尽・・」グイッ(食い気味にミサキによって後襟を引っ張られながら逃走)
ドシャアアアアアン!!
(カーブーが立つ客席に向かって右腕を叩きつけるように振り下ろしながら急降下してきた滅尽龍の全部位から棘の全弾一斉発射が行われ、闘技場の一部をまるごと吹き飛ばしてしまう)
シオン「もぉ~~~!!何なのよ~~!!」ゴゴゴゴゴゴゴ!!(落下してくる瓦礫に対し頭を両手で多いながらジーク達と共に逃げる)
ズザアアアアアアアア!!
ズンギャッギャッギャッギャッギャッ!!
(滅尽龍は降下の勢いそのままに片膝をついて滑りつつ、闘技場の外へ一直線に飛び出していくと、右手の爪で外周エリアの石造りな地面を削るように速度を低下させ、豪快なUターンをもって並木道の植栽を「悉く」薙ぎ倒しながら急停止する)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
ル’ヴォー「フォ~~~~~~」きゃああああああ(なんだか楽しそうに見える滅尽龍のそばから一目散に逃げていく市民達)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第216話 サツタバァ~~~~ン!!
3/18(月)0時更新予定
作者はこの前、朝からランちいパックのむちゃうまプリン風をうまいうまいと平らげ、その後、ちょっと気持ち悪くなったんだぞ
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