フォオオオオオオオン!!
(長い髪ヒレを振り乱しながら鋭い棘を飛ばしてくる人魚竜)


セフィティス・ファルザーム「おっと」


トストスッ!!
(バックステップをみせるセフィティスの前に突き刺さる棘)


$あたちのモンハン日記
カーブー「まだまだぁ~!!夢見なさい!!」(刀剣を振りかざす彼の背後で同じく咆哮をあげる艶めかしい人魚竜のカットインが)


ショウィーーーーーーン!!
フオオオオオオオオオン!!

(カーブーがド派手大袈裟な気刃大回転斬りを見せると同時に背後の人魚竜もまた「広範囲睡眠粉噴出攻撃」を豪快に放出する)


ハロルド「夢見させる気だ!!」


ミオン「こっちにもきたら、みんな眠っちゃうミョ!」



シオン「セフィティス!!止めて!!」フオオオオオオン!!(襲いかかってくる睡眠ブレス)


セフィティス・ファルザーム「まったく・・!」ジュクジュクジュクジュクジュク・・・(左手を包み込む深緑の霧が握りしめるダガーをダークグリーンに染めていく)


ジャキィーーーーン!!
ヒョーーーーーーーン!!
ザインザインザインザイン!!

(鬼人化したセフィティスは迫りくる「夢見なブレス」の中に飛び込んでいくと人魚竜の幻影に向かって突進連斬を浴びせる)


ぎゃあああああああ・・・
しょわわわぁ~~~~~~ん

(毒斬られまくった人魚竜が恨めしそうな悲痛の叫びをあげながらおどろおどろしくロストしていくと、闘技場に放出された睡眠ブレスもまた蒸発するように消えていき...)


カーブー「ぎゃああああああああ」パキャ~~~~~んキラキラ(カーブーが握る刀剣の刃も砕け散る)


フェットチーネ「ふぅ・・危なかったな」

アジャリナ「呑気なもんね」ワァアアアアアア!!(背後の大興奮な客席に向かって)


アンソニー「彼、シリウスさんとは真逆なスキルのようだけど」ワァアアアア!!

シリウス「ああ。自発的に毒と睡眠効果を起こせるようだ」ワァアアアアアア!!


カーブー「クソッ。眠り返しも効かぬか」ワァアアアアアア!!

シオン「ちょっと!!まわりのことをよく考えなさい!!」そうだそうだ!!(と背後の客席から)

カーブー「おまけに怒られる始末。無責任なやじも飛ぶかな」もっとやれぇ~!!バカ~!!

セフィティス・ファルザーム「残念だな。俺に睡眠と毒は効かない」ショオオオオ・・・(ツインダガーを握る両手から、それぞれ眠りと猛毒の霧を放出させながら)

カーブー「むむっ・・」


ショオオオオオオオ・・・(カーブー視点。サーモグラフのように映るセフィティスの体内より、向かって左側に睡眠袋と思しき淡い水色の粉塵を溜め込んだタンクのような臓器と、右側には同じく毒袋と思われる濃緑な致死性の毒液を溜め込んでいる臓器らしき形と色がそれぞれ明確に見え、そこから流れ出る状態異常効果を持つ霧のような粒子が血液と一緒に体内を循環していることから、2つの袋が内蔵の一部として機能していることも見て取れる)


カーブー「やっぱり。体の中から溢れてる」むぅ~~

セフィティス・ファルザーム「心眼を持っているようだが、ゲ・アゲルゾンの中では珍しくもない」スワワワワワ・・・(睡眠性を帯びたダガーの刃をカーブーに向ける)

カーブー「・・・・・おっと。あぶない、あぶない」バッダッシュ(すかさず一歩後退)

セフィティス・ファルザーム「繰り出すモンスターが耐性に強くても、本体は睡眠に弱いようだ」ハハッ


イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・」ワァアアアアア!!(闘技場で戦う二人を見下ろしている)

コズンダ「見たことあるか?」

イェル・ミナ「??」

コズンダ「セフィティスが戦いの途中で笑っている」ワァアアアアアア!!

イェル・ミナ「・・それほどの相手なのでしょう。たぶん・・」


ワァアアアアアアアア!!
(熱気に包まれる闘技場にて向かい合うセフィティスとカーブー)


セフィティス・ファルザーム「さぁ、第三ラウンドだ」バッ(ダガーな双剣を逆手持ちに低姿勢で構えながら)

カーブー「絶対に状態異常にしてやる・・」チャッ・・(地面に落ちている新しい刀剣を拾い上げる)


シオン「しっかり!!今度はこっちに迷惑がかからないやつね!!」


セフィティス・ファルザーム「君の代理人がそう言ってるぞ」フフッ

カーブー「ええ、本当に。昔も今も彼女達には世話になりっぱなしです」集中~!!(とシオンの激が)

セフィティス・ファルザーム「マネージャーに恵まれているんだな」

カーブー「悪そうな人じゃないのに」

セフィティス・ファルザーム「ん?」

カーブー「なんで戦っているんでしょうね、俺達」ワァアアアアアア!!






「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






セフィティス・ファルザーム「おかしなことを言う奴だ。自由になるために戦ってるんだろう?」ワァアアアアア!!

カーブー「確かに。総合的にみれば、そうなのかもしれません」ワァアアアアア!!

セフィティス・ファルザーム「・・・話は終わりだ。観衆は俺達の殺し合いを望んでいる」ワァアアアアア!!

カーブー「攻撃性・・・他人が傷つくのを見て喜ぶのか・・」ワァアアアアア!!(改めて周囲を見渡すドボルヘルム)



ワァアアアアアアアア!!
(歓声をあげる立ち見の観客が並ぶ横通路を乾燥地帯の民族服を纏った黒髪ポニーテールの女性が淡々と抜けていく)



カーブー「ん・・・」



ドッドッ・・・ドッドッ・・・
(観衆の高まる鼓動と共に青空が瘴気に染められていく)



カーブー「ノイズ・・・いや、あれが不道徳だ」

シオン「前を見て!!」

カーブー「!?」


スオオオオオオオオン
(両手のダガーを振りかざしながら飛び込んでくる赤い暗殺者)


カーブー「!!」


キーーーーーーーンハッ
(カーブーは咄嗟に刀剣の刀身を横向け、セフィティスが繰り出す緑霧に包まれた左ダガーの一撃をガードする)


スオオオオオオオオ・・・(刀身を覆っていく毒霧を間近で見つめるドボルヘルム)


カーブー「よし。それでいこう」フォッ(毒霧を振り払いながら刀剣を力強く構える)

セフィティス・ファルザーム「決まったのか!?」フォーーーン!!(回転斬り)

カーブー「はちょらえ~~~~~!!」キーーーーーンハッ(その刃を刃で弾く)


シオン「さすが、あの子のオトモダチ。基本は自然とできてる感じ」


セフィティス・ファルザーム「さぁ、こい!!」スタッ(両ダガーを掲げながら低姿勢着地)

カーブー「毒には毒を!!」フオン!!(刀剣を両手で握り、頭上高く振り上げる)


ボギャアアアアアアア!!
(カーブーの背後に雄叫びをあげながら仁王立ちになっている棘茶竜の恐ろしい姿が)


アジャリナ「ドムの亜種ね!!」ボギャアアアアアアア!!


カーブー「俺なんか一撃死!!元祖チャージブレスの高火力!!思い知るがよい!!」ドスン!!ドスン!!ドスン!!(刀剣を振り上げながら大袈裟に踏み出していくと、背後の棘茶竜もまた、顔を上げつつ両翼を広げ、全身を震わせながらチャージ態勢で歩きだす)



ゾフィ「あのバカ!!あれをここでやるつもりけ!?」


ユーリィ「・・悪霊退散・・」バサッダッシュ(デッドフリルパラソルを広げると妹もそれを盾に隠れる)



カーブー「毒こんも散るがよぉ~~~~~イッ!!!!!」



ビョッ!!
ドガァアアアアアアン!!

(カーブーが刀剣を大袈裟に振り上げたまま、垂直に飛び上がると、背後に見える棘茶竜もまた飛び跳ね、口より毒性の爆撃ブレスを地面に向かって放出すると、その反動を利用して、闘技場の上まで舞い上がっていく)



カトゥッロ「ひええええええええアセアセ」ガバッ(怯えるちいちゃい翁を庇うパーマの大男)



ゾフィ「ほんとの恐怖は・・・」ちら・・(傘の後ろに隠れながら恐る恐る上を見る)



ドウウウウウウウウウン!!
(頭上で滞空している、おそろしい棘茶竜がグラウンドに向かって隕石のようなメガフレアを放つ)



ゾフィ「ひょえええええええええ!!!!」ガバッダッシュ(姉と密着しながら共にまあるくなって傘の下に隠れる)

シオン「みんな伏せて!!早く!!」(客席に向かって彼女が叫ぶと、我先にと頭を抱えながらその場に屈み込むオーディエンス)






ドゴワァアアアアアン!!





シオン「最悪!!」ガイン!!(王国騎士盾斧の盾を抜き、素早く身構える)



ブオオオオオオオオオオ!!
(爆撃地を中心にダウンバーストのような爆風が放射状に飛んでいき、星型アリーナのグラウンドが赤土の砂塵によって内側より覆い尽くされていく)



フェットチーネ「よっ」グルンうずまき(アジャリナを抱きかかえたまま、回転回避で爆風を交わす)



フオオオオオオオオン!!
(バックドラフトの如く火炎を含んだ爆風がグラウンドと客席を隔てる塀に衝突して弾ける)



シオン「ふぅ・・みんな無事ね」モワモワモワモワモワ・・

ゾフィ「ゴホッゴホッ!!あちぃし、くせぇし、おまけに毒!!」モワモワモワモワモワ・・

ユーリィ「・・見て・・」グイッ(咳き込む妹のぷっくり両頬を両手で掴んで無理やり上へ向かせる)



ジャギジャギジャギジャギ!!
(闘技場の頭上で滞空している棘茶竜の顔面を空中乱舞で滅多斬りにしている赤き暗殺者)



カーブー「ええええええええ!!??なんでぇ~~~~!!??」ジャギジャギジャギジャギ!!


イェル・ミナ「あっちがスーパーアーマーなら、無痛の暗示をかけている彼だって、アーマーを着ているようなものだから」ふふっ


セフィティス・ファルザーム「オラァああああああああ!!!!!」フオン!!(両ダガーを頭上高く振り上げる)



ダシャアアアアアアン!!
(すでにボロボロになっている棘茶竜の顔面に双剣を叩きつけ、棘のような鼻ごとへし折る)



イェル・ミナ「そして彼には状態異常攻撃も効かない」


ヒョオオオオオオオオ・・・・・・(赤土のグラウンドに向かって落下していく棘茶竜は、そのまま息絶えるかのようにロストしていく)


カーブー「ぐばぁああああああああ!!!!」ブバァアアアアアア!!パリィ~~~~~ん!!(ドボルヘルムの穴という穴から血が吹き出ると同時に、手に持つ刀剣もまた粉々に砕け散る始末)



ワァアアアアアアアアア!!
(怒涛の歓声が闘技場を揺るがす)



シオン「仕方ないわね。こればかりはお客さんを怖がらせた天罰よ」ふぁっ(黒髪ロングをかきあげながら)


セフィティス・ファルザーム「今のはすごかったな」スタッ

カーブー「ぬぐぐぐぐぐ・・・!!してやる・・・絶対に毒か眠りにしてやる!!」(片膝をつく鮮血のドボルヘルム)

シオン「もうあきらめなさい!!」そうだそうだ!!(と客席からも)

カーブー「やだ!!やめない!!」

シオン「ああいうところもあの子そっくり」やれやれ

カーブー「ちまちまと一頭一頭出していてはきりがない。飛竜種の技をたくさん使えるの・・・・・なんだっけかな??」ワァアアアアア!!





彼の者の名を






カーブー「!?」バッ





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(カーブーの耳からオーディンスの大歓声がストップし、見上げる空の色が虚無の灰色に染まりきっている)




カーブー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(音が止まったモノクロな世界の中、見渡す五稜闘技場のシャーデンフロイデに取り憑かれた観衆達の姿が、こぞって骸骨のように映っている)




カーブー「・・・・強欲・・・・・・」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(その骨骨の間をゆるりと縫って歩いていく黒髪ポニーテールの女性と目が合う)




ジーナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フフッ

カーブー「・・・・・・・アンジェ・・・・・・・」






くるわよ!!







カーブー「え・・」




ギャオオオオオオオオオ!!




カーブー「!?」




ドシャアアアアアアアアン!!
(目の前に巨大な黒い物体が急降下してくる)




カーブー「・・・・・・・・・・・・・・・・・」ショオオオオオオ・・・・








ショオオオオオオ・・・・




カーブー「全てを・・滅する古龍・・・・」グオオオオオオオオオ!!(ガテラスボイスのようなヘビーな大咆哮が闘技場に反響する)


To Be Continued







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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第206話 「ウルはまだちいちゃいから、退屈なのだろう」

2/12(月)0時更新予定

なんて気になる次回も読も見よう!ね


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