ダンッ!!
(黒髪モジャモジャロングの蛮族戦士が酒場の中央で机を叩く)

スペルツァトゥス「嫉妬のあまり、疫病に侵されたカンタロスの大群をイーゲルンヘルンの畑に放ち、天からは腐蝕した毒袋を母なるママグラーナ江に大量に落とし、水をせき止めたザネエラの如く、新王の変革には毒がある!だが、政変とは何か!?腐敗した体制に一撃を喰らわすことだ!!」そうだそうだ!(と酒場の他の客)

ズンガダン「我ら、モラゴの憤槌は、地下に潜む保守派の眷属共を駆逐し、盟友、コズンダ・コズタンと共に、このエル・ディアラ・サンドリアに、そしてアヤ全土に新たな息吹を与える!!」いいぞぉ~!

スペルツァトゥス「ここにおられるズンガダンは、かの英雄、ヘボダサーンの生まれ変わりと称される、モラゴの鉄槌の長だ!!我らと共にエズガダを追放した者には褒美を与えよう!!共に後世に語り継がれる英雄となるのだ!!」いいぞぉ~!


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
(モラゴの戦士二人の演説に興味を持った市民数名が彼らと話をしている)



泥吉「ほぉ~~・・あれがリーダーか」ガヤガヤガヤガヤ


一也「革命だってニャ。また参加するかニャ?」(ザザミネコバサミで上手に木製ジョッキを挟み飲みながら)


鉄平「よせよ。もう十分だ」やれやれ(と酒を飲む)

ラインハルト「でもないですよ。我々の戦いがもたらした新たなイデオロギーは、この閉鎖的な大陸には届いていない」ガヤガヤガヤガヤ(騒然とするアヤの民を見つめながら)


ハロルド「もらごって何?」ガヤガヤガヤ

シリウス「確か盗賊ギルドだ。旧体制に反感を抱いているのだろう。あるいは単なる利権目的か・・」ガヤガヤガヤ

ハロルド「くっだらねぇ。コズンダはこんな連中ばっかり都に集めて、仲間を増やそうっていうんでしょ?数が増えてもこれじゃ、当てにならない」やれやれ

シリウス「そう導かれているのに気づいていないのさ」ガヤガヤガヤ

ハロルド「・・・・強欲を食い物にする・・・・マモーナスに・・・」ガヤガヤガヤ


スペルツァトゥス「何を恐れることがある!楽園、イーゲルンヘルンが失望の谷へと朽ち果てたのもまた、強欲な支配者による無秩序な統制があったからだ!今こそ力を合わせて戦うべし!!」

??「否!!失望の谷が荒廃したのは、光と闇の抗争によるもの!!口頭で伝わる根拠に乏しい地域限定の神話解釈のみで、この広大なアヤを語るべからず!!」

スペルツァトゥス「むぅ・・誰だ!?」


カツカツカツカツ・・(宿へと繋がる二階の階段から下りてくるエスココ三銃士とフェットチーネ&愛ガルク。ちなみに三銃士は各自、彼女との戦いで破壊された「部位」に包帯を巻いている)


ヘメスコ「我らはエスココ家の剣士」(カッコつけているが、日中、ルカに噛まれた太ももに痛々しい包帯を巻いている)

タボスコ「話は聞かせてもらった」(カッコつけているが、日中、フェットチーネ嬢に撃たれた右手首に痛々しい包帯を巻いている)

ゲゼスコ「市民を戦いに巻き込むではない」(同じく、フェットチーネ嬢に貫通弾を撃たれた太ももに包帯を巻きながら)


鉄平「あれ?あいつら生きてたの?」

ラインハルト「ね。フェットチーネさん、優しくなったでしょ?彼女が自ら、看病してあげたんです」うんうん(と横でうなずく狐面のミサキ)


ズンガダン「聞き捨てならんな・・・ん?なんだ。お前ら、まだ生きてたのか?」ハッハッハッハッハッ!!(と他のお客達)


泥吉「同じこと言ってやすね」

ラインハルト「・・この展開・・・嫌な予感しかしません」うんうん(と横でうなずく狐面のミサキ)


フェットチーネ「お前らこそ、なんだ?新王に媚び売る演説家・・には見えないか。学がなさそうだもんな」ハッハッハッハッハッ!!(と他のお客達)

ズンガダン「ビッチ!!決闘裁判でやられちまう前に、ここで俺が殺してやる!!」ダンッハッ


いいぞぉ~~!!やれやれぇ~~!!
(酒場の中央で睨み合うモラゴの戦士二人とフェットチーネ&ルカ、そして傷ついた三銃士(2つ名か?))


ハロルド「どうする?このすきに店を出る?」ガヤガヤガヤ

シリウス「いや。今、席を立つ方が逆に目立つ。もう少し様子を見よう」ガヤガヤガヤ(それとなく俯きながら酒を飲む)

ハロルド「好きだねぇ~~」ガヤガヤガヤ


ヘメスコ「仲間を増やすなら、奴隷でも雇ったらどうだ?」そうだそうだ~

スペルツァトゥス「フッ。地方の貴族め。知らないのか?奴隷達なら、新王がすでに手配済みだ」

タボスコ「なに・・?」

ズンガダン「奴隷の中から強い者を選んで兵士として使うのさ。お前らと違ってな」ハッハッハッハッハッ!!(と他のお客達)

ゲゼスコ「無礼者め!!」しょりぃ~~ん(さきっぽが折れた細シミターを)


やれぇ~~!!やっちまえ~~!!どっちもどっちもぉ~!!
キィ~~~・・・・・・てこてこてこてこ・・
(罵声が飛び交う酒場の入り口より、わりと堂々とインしてくるナルガネコ)


ハロルド「クルセイダーズの仲間か・・」てこてこてこ・・(睨み合う三銃士とモラゴの戦士の横から鉄平達の席に向かって、わりと堂々と歩いていくナルガネコ)

シリウス「なるほど。今の状況なら、あのやり方でも、あまり記憶に残らない」やれやれ


鉄平「よぉ、偵察、ご苦労さま」ひょっ(彼の隣の席に飛び座るナルガネコ)

一也「元気だったかニャ?」


ニャ太郎「これは・・・・ご無事で何よりです」


一也「詳しい話はまた後でニャ。それより報告ニャろ?」

ニャ太郎「ええ。ご会談中、申し訳ありません・・っと、喧嘩ですかな?」やっちまえ~~!!どっちもどっちもぉ~!!(三銃士が向ける細シミターの折れたさきっぽをからかうように手で弾くモラゴの戦士二人)

鉄平「まぁな。ラインハルト公なら気にすんな」ゴクゴク(酒を落ち着きながら)

ラインハルト「むっ。大事な話を聞かれても、私なら手も足も出せないから平気だっていうことですか?」ぷんすか(隣で肩で笑うミサキ)

ニャ太郎「然らば。NyaNya堂を監視途中、行商人に扮装した男が、また宮殿へ向かいました。ゲルハルト殿は引き続き、単独で街を調査中です」

鉄平「モラゴなら、ここにいるのにな」ププッ(横で笑うザザミネコ一也)


ズンガダン「ハッハッ~!どうしたどうした?」(両手で挑発しながら)

フェットチーネ「バカバカしい。こっちはまた明日、指名されるかもしれないんだ。あたしは抜けるよ」(ルカと共に階段へ向かっていく)

ヘメスコ「おう。ここは任せておけ」グッ(サムズアップする他の二人)


ラインハルト「大人になりましたね・・フェットチーネさん・・」うう・・(軽く涙する彼の横で頷くミサキ)


バカァ~~~~ン
ボコォ~~~~ン
どゲェ~~~~ん

(モラゴの戦士二人の剛腕によって、いとも簡単にボコボコにされる三銃士)


一也「ありゃりゃりゃ」(隣で酒を飲んでる鉄平、そしてウェイターアイルーに注文をしているニャ太郎)


むんずっ
バカァ~~~~~~~ン
ぽ~~~~~~~~~い

(ズンガダンの手によって後ろ襟をまとめて掴まれた三銃士は地面を引きずられながら、スペルツァトゥスが開けた入り口のドアの向こう側へと投げ捨てられる)


鉄平「あれ?あいつらは?」きょろきょろ(酒を飲んでいたから見てなかった)


わっはっはっはっはっ
てててててて・・・・・
(モラゴの戦士二人が笑いながら席に戻っていく背後の入り口から、黄虎ネコとタンカラーな砂漠用の防護服を纏った人間の男が一緒に入ってくる)


一也「ゲルハルトだニャ」


ハロルド「どうするの?」こそっ

シリウス「また好機を失った」やれやれ



ゲルハルト「ア~ニャ?オニャ・・・(一也か?よく・・・)」ガシッ(両手で一也のザザミネコバサミを抱きしめるように握る)

一也「詳しい話はまた後でニャ。それより報告ニャろ?」

ラインハルト「さすがクルセイダーズ。無駄がないですね」うんうん(とミサキ)

鉄平「そっちは?」(会釈している男を見上げながら)

ゲルハルト「ウンニャニャ。ニャ~だら、ほにょ。ニャ~ちてえて(ウバイヤ。エズガダの使者だ。俺も今、会ったばかりだ)」やれやれ

ウバイヤ「・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・(中央の席のモラゴの戦士を気にかけながら)

鉄平「大丈夫だよ。今は機嫌がいい。それより話を」

ウバイヤ「ナジューブ様より、皆様にご伝言が」スッ・・(ラインハルトの横に自然に腰を下ろしながら)

ラインハルト「正式なクエスト依頼ですか?彼にも同じものを」はいニャ(と、ニャ太郎のお酒を持ってきたウェイターアイルー)

ウバイヤ「はい(少しモラゴの二人を気かけながら)。連中は律儀に、市街地各所の排水口などから侵入してきます。ここ数日は、戦力削減をおそれ、襲撃はしてきません。そこでナジューブ様は、連中を地下に呼び寄せ、我々とあなた方とで、挟み撃ちを仕掛けたいと提案しています」ガヤガヤガヤガヤ

泥吉「確かに地下と地上から挟撃できれば、最も簡単だが・・」ふむ・・

鉄平「そんなめんどくせぇことするより、もっと早い方法がある」ちら・・

ウバイヤ「・・・・あれは・・」


ブヘッブヘッ!!
まるで麻痺弾を撃たれた甲虫種みたいな夢見心地だろ!?
(肉まん君から貰った薬を「やっている」モラゴの二人)


泥吉「あっちの髪を束ねている男がモラゴのリーダーです」ブヘッブヘッ!!

一也「今なら勝てるニャ」カチン(とザザミネコバサミを)

ウバイヤ「え・・?」

ニャ太郎「酒を奢ると酔わせてから、一緒に店を出て、裏道で夜襲を仕掛ければお終いでしょう」ゴクゴク

ラインハルト「冷静にこわいことを・・」うんうん(とミサキ)

ゲルハルト「ニャ~っだら、えて。にょにょ(さすがに殺すのはまずい。捕縛して、そのまま地下に献上すればいい)」うんうん(と他のネコ達)

ラインハルト「早く止めないと、本当にやるつもりですよ?」うんうん(とミサキ)

ウバイヤ「まさか、本当に・・?」ブヘッブヘッ!!ブナハブラのように舞い・・なんてな!!ブワッハッハッハッ!!(と何も知らないリーダーの声が)

ゲルハルト「マ~ミャら、えっだら、ほにょ。アダヂデ、えて(ナジューブは短期決戦を臨んでいる。それは俺達のクエストを気にかけているからだ)」

ラインハルト「友情ですね」じ~~~ん・・

鉄平「だったら早速やっちまおう」

ウバイヤ「しかし、万が一、失敗したら・・」


むにっ(ウバイヤの両頬を甘噛みするザザミネコバサミ)


ウバイヤ「??」ちらっ(見上げる)

一也「俺達、ユクモクルセイダーズにお任せニャ♪」パチりん(ウィンクかますザザミネコ)





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






~アヤ北部、デスタミッタ・ジャマラン地下....


カツカツカツカツ・・(石造りの天井が低い交差ヴォールトが無数に広がる地下エリアをその支持体である柱に付けられている燭台の明かりに照らされながら歩いていくシオンと肉まん君)



肉まん君「ただの地下室にしちゃ、もったいないな」カツカツカツ・・


シオン「パーティー用?あながち間違っていないみたい。見て」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(交差ヴォールトの柱越しに石壁と木製の重厚なドアが見え、その左右には赤服の護衛がそれぞれ立ち塞がっている)


肉まん君「貯蔵庫か・・」

シオン「その中に閉じ込めているみたいね」やれやれ

肉まん君「調査済み?」

シオン「仲間がね。信仰心も薄い、名ばかりの竜信者ばっかりだって」

肉まん君「処刑せずに捕縛しているところを見ると、一応、人質に使えそうな肩書は持っているってことか」ふぅ~~

シオン「トイレとかどうしてるんだろう・・・」

肉まん君「貯蔵庫だろ?小タルや大タルなら、たくさんあるはずだし、部屋の端っこに下水道へ繋がる溝もあるんだろう」カツカツカツ・・

シオン「・・・・・・・・・・・・」ぶるぶるっ

肉まん君「奥にも部屋があるみたいだぞ」カツカツカツカツ(ギルドクロスの薄紫なマントを靡かせながら足早に彼を追うシオン)

シオン「わお・・・・・」(アーチ開口を通り抜けながら中を覗き込む二人)


ホワホワホワホワホワ・・・(部屋の中は壮麗な地下龍堂となっており、地下とは思えない高さを誇る身廊上部を舞う光蟲や雷光虫達の光によって、内陣奥まで続く精緻な龍の鱗が彫られたファン・ヴォールトの独特な幾何学的曲面が禍々しく照らされている)


ザッ・・(アーチ開口内部の壁面両サイドから赤服の護衛が二人の前に一歩踏み出してくる)


シオン「ハンターズギルド。ドクター・タヒールの許可もいただいた」スッ(肉まん君と共に各々のパスを見せる)

ゲ・アゲルゾンの戦士A「尋問は済ませたはずだ」

シオン「え・・じゃあ、この中にも・・・・」(少し背伸びをして、赤服二人の肩越しに奥を覗き見る)


ホワホワホワホワホワ・・・(龍堂の奥に見える内陣は天井の高さまで繋がる正方形の縦長な升目型の鉄格子に囲まれており、その中に邪龍教徒と思われる黒装束を身に纏った細身で白髪の男が、こちらに背を向けたまま座禅をしている)


シオン「手間は取らせないわ。少し話しをさせて」

ゲ・アゲルゾンの戦士A「無駄だ。何も語らない」やれやれ

ゲ・アゲルゾンの戦士B「それともお前らが、あのジジイの排便を手伝ってくれるか?」ハハッ

シオン「小タル・・・・」ぼそっ・・

ザッ(護衛二人の間を抜けていく肉まん君)

肉まん君「様子だけでも見てみようじゃないか」ザッザッザッザッ

ふぅ~~~~(と、やれやれポーズをするアゲルゾンの戦士達の間をシオンも抜けていく)


ブツブツブツブツブツ・・・(背を向け、座禅を組んだまま、狭い檻の中で詠唱を続ける邪龍教徒の老人の向こう側には、内陣奥の石壁に直接彫られた巨大な邪龍の像がうっすらと見える)


シオン「マモーナス・・・・」

タガル・ウムト「・・・・・・・・・・・・・・・・・」(その名が聞こえたのか、両目を閉じたまま詠唱をやめる)


スッ・・(ウムトの正面、鉄格子を挟んで顔を出す肉まん君)


肉まん君「Antique Shop NyaNya堂から来た」

タガル・ウムト「・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブツブツブツ・・(引き続き瞼を閉じたまま、詠唱に入る)

シオン「黒龍伝説。バッカみたい」ふぅ~~~(腕を組んだまま、鉄格子を背もたれにする彼女の薄紫色のマントが際立つ)

肉まん君「あの女も来ている。クエストの依頼人だ」(鉄格子越しに見える護衛二人を気にかけながら小声で)

タガル・ウムト「・・・・・・・・ジーナの使いか」(ゆっくり瞼を開き、その鋭い眼光で彼を睨みつける)

肉まん君「おそらく、あんたは先王時代の重鎮だったはず。だが、こうして簡単に接触もできた。仮初めの王が余裕なのは、なぜだ?」

タガル・ウムト「フッ・・・・彼が我々を見くびっているからだ」

シオン「大した自信だこと」やれやれ(背を向けたまま)

肉まん君「クエスト目的は、あんたの救出。それと、裏切り者の処分だ」

タガル・ウムト「直接、ジーナにそう言われたのか?」

肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・」

タガル・ウムト「血気盛んな若者よ。踊らされ、命を無駄にするな。あの女に関われば、必ず死ぬことになる」スッ・・(再び目を閉じる)

シオン「フッ・・・・・・」

肉まん君「・・あんた達は・・・誰と話をしている?」

タガル・ウムト「いずれ分かる・・・・狩猟を楽しめ・・・・・」ブツブツブツブツ・・・

肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ザッ・・(鉄格子の前で屈み込んだまま、訝しげな表情を浮かべる彼を置き去りに、薄紫色の高貴なマントを靡かせながら内陣より颯爽と立ち去るシオン)


To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第164話 「そんなの俺達の大陸には山程いるわ」

9/7(月)0時更新予定

なぁ、ニャ太郎、知ってるか?
回復ミツムシの着るビーズクッションのことですな
・・すごいな、お前・・ って、ああいう可愛いのもいいが、俺はやっぱり・・
カプコン フィギュアビルダーの方がお好みでしょう
・・すごいな、お前・・ ならば、もはや言うことはひとつ!
(二人一緒に)次回も見よう!!読も見よう!!


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